■「国際紛争と国連の役割」明石 康 元国連事務次長の講演会
2002.05.29
国連の元事務次長、 明石 康 (あかし やすし) さんの講演会 (本学世界問題研究所主催) が5月29日、 神山ホールで催された。 学生、 教職員、 一般の人たちあわせて450人が聴講した。
講演に先立ち、 同研究所の須藤眞志所長から明石氏の紹介があった。 明石氏は1957年、 国連に日本人初の職員として採用された。 カンボジア暫定統治機構UNTACの国連事務総長特別代表に任命されるなど、 平和維持活動に貢献して来た。
「かつて日本は国際連盟を脱退したことで、 世界の情勢を見あやまった。 戦後の国際社会への復帰にあたって、 国際連合への加盟には、 あやまちを繰り返すまいという熱い思いがあった。 そのことを再認識してほしい」 と、 日本と国連の関わりについて話した。
国際世論のバロメータとして、 国連総会があるが、 なかでも安全保障理事会 (15カ国で構成) は、 国連の"重役会議"として位置づけられており、 アメリカ、 ロシア、 中国、 イギリス、 フランスの5カ国による常任理事国の姿勢が常に世界で注目されている。
1990年代からは各地で民族紛争が活発化している。 平和維持のための国連の果たす役割が大きくなり、 経済大国として発言力の増した日本外交の姿勢が問われている。
会場の学生からの活発な質問に対して、 明石氏から明確な回答が示された。 「日本という居心地のよい、 やさしい国から出て、 国連や発展途上国で汗を流すことは、 青年にとって人生で大いに価値のあることである。 世界を舞台に活躍して欲しい」 と本学学生を励ました。
講演に先立ち、 同研究所の須藤眞志所長から明石氏の紹介があった。 明石氏は1957年、 国連に日本人初の職員として採用された。 カンボジア暫定統治機構UNTACの国連事務総長特別代表に任命されるなど、 平和維持活動に貢献して来た。
「かつて日本は国際連盟を脱退したことで、 世界の情勢を見あやまった。 戦後の国際社会への復帰にあたって、 国際連合への加盟には、 あやまちを繰り返すまいという熱い思いがあった。 そのことを再認識してほしい」 と、 日本と国連の関わりについて話した。
国際世論のバロメータとして、 国連総会があるが、 なかでも安全保障理事会 (15カ国で構成) は、 国連の"重役会議"として位置づけられており、 アメリカ、 ロシア、 中国、 イギリス、 フランスの5カ国による常任理事国の姿勢が常に世界で注目されている。
1990年代からは各地で民族紛争が活発化している。 平和維持のための国連の果たす役割が大きくなり、 経済大国として発言力の増した日本外交の姿勢が問われている。
会場の学生からの活発な質問に対して、 明石氏から明確な回答が示された。 「日本という居心地のよい、 やさしい国から出て、 国連や発展途上国で汗を流すことは、 青年にとって人生で大いに価値のあることである。 世界を舞台に活躍して欲しい」 と本学学生を励ました。
