未来の挑戦者たちへ

人に寄り添うロボットの設計原理を探る

人と人工物が、
共生する未来を
つくるために。

  • ロボット
  • 情報工学
  • インタラクティブシステム
情報理工学部 情報理工学科 教授
棟方 渚

ロボットは、
人と人をつなぐ存在になれる。

私の研究は、人と人工物との「持続的なインタラクション」を探ることです。インタラクションとは相互作用のこと。ただボタンを押して反応が返ってくるだけではなく、人と人工物が互いに影響を与え合い、その関係が生活の中に残っていくことに関心があります。たとえばロボットは、人間でもペットでもない、不思議な存在です。観光案内所にロボットを置くと、人には少し聞きづらい「安くて近いお店はありますか」といった質問を、観光客が気軽に投げかけることがあります。

また、ロボットをきっかけに、観光客と地元の人との会話が生まれることもあります。AI社会では「ロボットがいるから人間はいらない」と考えられがちです。しかし私は、ロボットは人の代わりではなく、人と人をつなぐ核になり得る存在だと考えています。

私の研究は、人と人工物との「持続的なインタラクション」を探ることです。インタラクションとは相互作用のこと。ただボタンを押して反応が返ってくるだけではなく、人と人工物が互いに影響を与え合い、その関係が生活の中に残っていくことに関心があります。たとえばロボットは、人間でもペットでもない、不思議な存在です。観光案内所にロボットを置くと、人には少し聞きづらい「安くて近いお店はありますか」といった質問を、観光客が気軽に投げかけることがあります。また、ロボットをきっかけに、観光客と地元の人との会話が生まれることもあります。AI社会では「ロボットがいるから人間はいらない」と考えられがちです。しかし私は、ロボットは人の代わりではなく、人と人をつなぐ核になり得る存在だと考えています。

AIの進化で、
ロボットは“話せる存在”へ。

近年、チャットAIの進化によって、ロボットは自然な会話ができるようになりつつあります。特に高齢者とロボットの相性には、大きな可能性を感じています。大切なのは、完璧に賢いことだけではありません。少したどたどしかったり、間違えたりすることが、むしろかわいらしさや親しみにつながることもあります。

「充電が切れました」と無機質に止まるのではなく、「ごめん、眠くなってきた」と伝えるだけで、人の受け止め方は変わります。技術そのものが同じでも、言葉や振る舞いの設計によって、人とロボットの関係は大きく変わるのです。

近年、チャットAIの進化によって、ロボットは自然な会話ができるようになりつつあります。特に高齢者とロボットの相性には、大きな可能性を感じています。大切なのは、完璧に賢いことだけではありません。少したどたどしかったり、間違えたりすることが、むしろかわいらしさや親しみにつながることもあります。「充電が切れました」と無機質に止まるのではなく、「ごめん、眠くなってきた」と伝えるだけで、人の受け止め方は変わります。技術そのものが同じでも、言葉や振る舞いの設計によって、人とロボットの関係は大きく変わるのです。

言葉だけではなく、
“所作”まで設計するロボットへ。

これから特に取り組みたいのは、ロボットの「所作モデル」です。AIによって言語能力は飛躍的に高まりました。一方で、ロボットの身体の動きや振る舞いは、まだ十分に設計されていません。人は、言葉だけでなく、視線や姿勢、手の動きから多くの情報を受け取っています。道案内でも、言葉だけで説明されるより、手で方向を示される方が理解しやすいことがあります。

日本には、京舞や文楽など、所作に関する豊かな文化があります。文楽の人形が人間以上に人間らしく見えるのは、感情を伝えるための動きが洗練されているからです。そうした伝統文化から学び、ロボットが人に受け入れられるための所作を設計していきたいと考えています。

これから特に取り組みたいのは、ロボットの「所作モデル」です。AIによって言語能力は飛躍的に高まりました。一方で、ロボットの身体の動きや振る舞いは、まだ十分に設計されていません。人は、言葉だけでなく、視線や姿勢、手の動きから多くの情報を受け取っています。道案内でも、言葉だけで説明されるより、手で方向を示される方が理解しやすいことがあります。日本には、京舞や文楽など、所作に関する豊かな文化があります。文楽の人形が人間以上に人間らしく見えるのは、感情を伝えるための動きが洗練されているからです。そうした伝統文化から学び、ロボットが人に受け入れられるための所作を設計していきたいと考えています。

京都産業大学の研究室は、
人間を見つめる場所。

京都産業大学で研究を続ける中で感じているのは、じっくり考え、研究を広げていける環境があるということです。情報分野は変化が速く、今考えていることが1年後には古くなることもあります。だからこそ、最先端の技術に触れながらも、自分の頭で本質を考え続ける姿勢が必要です。大切なのは、人が何を感じ、どう行動し、どのように変化していくのかを観察すること。

そういう意味で、私の研究は「人間研究」でもあります。学生には、調べるだけで終わらず、自分の頭で考える力を身につけてほしいと思っています。研究室は、正解を教わる場所ではなく、自分の問いを見つける場所です。人と人工物がともに生きる未来を考えたい人には、ぜひ飛び込んできてほしいです。

京都産業大学で研究を続ける中で感じているのは、じっくり考え、研究を広げていける環境があるということです。情報分野は変化が速く、今考えていることが1年後には古くなることもあります。だからこそ、最先端の技術に触れながらも、自分の頭で本質を考え続ける姿勢が必要です。大切なのは、人が何を感じ、どう行動し、どのように変化していくのかを観察すること。そういう意味で、私の研究は「人間研究」でもあります。学生には、調べるだけで終わらず、自分の頭で考える力を身につけてほしいと思っています。研究室は、正解を教わる場所ではなく、自分の問いを見つける場所です。人と人工物がともに生きる未来を考えたい人には、ぜひ飛び込んできてほしいです。