未来の挑戦者たちへ

皇室制度を法制史の観点から研究

歴史の中に、
皇室の未来を探る。

  • 法制史
  • 皇室制度
  • 年号
法学部 教授
久禮 旦雄

皇室制度を読み解けば、
日本社会の姿が見えてくる。

私は皇室制度と法制史をテーマに研究を行っています。現在の皇室制度は皇室典範という法律に基づいて運営されていますが、その制度は決して古くから存在したものではありません。明治時代に整備され、戦後に改められた歴史があります。そこで私は、奈良・平安時代から近世、近代に至るまでの史料を調べながら、皇室制度がどのようにつくられ、変化してきたのかを研究しています。

例えば、現代でも議論される皇位継承の問題。女性天皇や女系天皇をめぐる議論も、歴史を丁寧にたどることで見えてくるものがあります。歴史を知ることは過去を振り返るだけではありません。これからの皇室制度や日本社会のあり方を考えるための重要な手がかりになるのです。

私は皇室制度と法制史をテーマに研究を行っています。現在の皇室制度は皇室典範という法律に基づいて運営されていますが、その制度は決して古くから存在したものではありません。明治時代に整備され、戦後に改められた歴史があります。そこで私は、奈良・平安時代から近世、近代に至るまでの史料を調べながら、皇室制度がどのようにつくられ、変化してきたのかを研究しています。例えば、現代でも議論される皇位継承の問題。女性天皇や女系天皇をめぐる議論も、歴史を丁寧にたどることで見えてくるものがあります。歴史を知ることは過去を振り返るだけではありません。これからの皇室制度や日本社会のあり方を考えるための重要な手がかりになるのです。

248の年号を追いかけて、
研究の世界へ。

もともと私は古代史や宗教史を研究していました。皇室研究に本格的に携わるようになったきっかけは、『日本年号史大事典』の編纂に参加したことです。日本には現在まで248の元号があります。そのすべてを調査し、由来や読み方、歴史的背景をまとめるという壮大なプロジェクトでした。

もちろん簡単な仕事ではありません。膨大な史料を読み込み一つ一つ裏付けを取りながら原稿を書き進める日々でした。しかし、その過程で年号だけでなく、天皇や皇室制度そのものへの関心が深まっていきました。振り返れば、この経験が現在の研究の原点だったと思います。

もともと私は古代史や宗教史を研究していました。皇室研究に本格的に携わるようになったきっかけは、『日本年号史大事典』の編纂に参加したことです。日本には現在まで248の元号があります。そのすべてを調査し、由来や読み方、歴史的背景をまとめるという壮大なプロジェクトでした。もちろん簡単な仕事ではありません。膨大な史料を読み込み一つ一つ裏付けを取りながら原稿を書き進める日々でした。しかし、その過程で年号だけでなく、天皇や皇室制度そのものへの関心が深まっていきました。振り返れば、この経験が現在の研究の原点だったと思います。

過去の知識が、
未来の課題を照らし出す。

法制史の研究は、現在社会が抱える課題に対して、歴史的な視点から考える学問でもあります。例えば、皇位継承や皇族数の減少といった問題は、現代の皇室制度が直面している大きな課題です。こうした問題を考える際には、現在の制度だけを見るのではなく、過去にどのような事例があり、どのような考え方が存在していたのかを知る必要があります。

歴史研究の役割は、感情論やイメージだけで語られがちなテーマに対して、史料に基づいた事実を提示することです。歴史を冷静に見つめ、そこから現代社会へのヒントを見い出していく。その積み重ねが、社会への知的な貢献になると考えています。

法制史の研究は、現在社会が抱える課題に対して、歴史的な視点から考える学問でもあります。例えば、皇位継承や皇族数の減少といった問題は、現代の皇室制度が直面している大きな課題です。こうした問題を考える際には、現在の制度だけを見るのではなく、過去にどのような事例があり、どのような考え方が存在していたのかを知る必要があります。歴史研究の役割は、感情論やイメージだけで語られがちなテーマに対して、史料に基づいた事実を提示することです。歴史を冷静に見つめ、そこから現代社会へのヒントを見い出していく。その積み重ねが、社会への知的な貢献になると考えています。

研究室は、
「なぜ?」を育てる場所。

私が学生に期待するのは、特別な知識ではありません。「なぜだろう」と疑問を持つ姿勢です。世の中には当たり前だと思われていることがたくさんあります。しかし、本当にそうなのかを一度立ち止まって考え、自分で調べてみる。その姿勢こそが研究の出発点です。京都産業大学は、少し足を延ばせば博物館や史跡、文化財に触れることができる一方で、豊かな自然の中でじっくりと思考を深めることもできます。

情報があふれる時代だからこそ、一度立ち止まり、自分の頭で考える力が求められています。大学の4年間は、その力を養うための貴重な時間です。歴史や制度に興味がある人はもちろん、「なぜ?」を大切にしたい人にこそ、ぜひ学びに来てほしいと思います。

私が学生に期待するのは、特別な知識ではありません。「なぜだろう」と疑問を持つ姿勢です。世の中には当たり前だと思われていることがたくさんあります。しかし、本当にそうなのかを一度立ち止まって考え、自分で調べてみる。その姿勢こそが研究の出発点です。京都産業大学は、少し足を延ばせば博物館や史跡、文化財に触れることができる一方で、豊かな自然の中でじっくりと思考を深めることもできます。情報があふれる時代だからこそ、一度立ち止まり、自分の頭で考える力が求められています。大学の4年間は、その力を養うための貴重な時間です。歴史や制度に興味がある人はもちろん、「なぜ?」を大切にしたい人にこそ、ぜひ学びに来てほしいと思います。