未来の挑戦者たちへ

人口減少の社会の本質に迫る

常識を疑うことが、
社会を知る第一歩。

  • 家族社会学
  • ジェンダー論
  • アジア研究
現代社会学部 現代社会学科 教授
落合 恵美子

普通の家族は、
本当に普通なのか。

私は社会学者として、家族やジェンダーについて研究しています。研究の中でよく感じるのは、私たちが「昔から当たり前」と思っていることが、実はそうではないということです。例えば、「結婚した女性は家庭に入るもの」というイメージがありますが、日本で一般的になったのは第二次世界大戦後のこと。それ以前は、多くの女性が結婚後も働いていました。

「女子労働力率の長期変動」のグラフを見ると、同時期のアメリカやスウェーデンなどと比較しても、日本の女性の方がずっと働いていて、逆転したのは1970年代に入ってから。今の普通が本当に普通なのか。時代を遡り研究することで、リアルな日本のジェンダーの歴史が見えてくると私は考えています。

私は社会学者として、家族やジェンダーについて研究しています。研究の中でよく感じるのは、私たちが「昔から当たり前」と思っていることが、実はそうではないということです。例えば、「結婚した女性は家庭に入るもの」というイメージがありますが、日本で一般的になったのは第二次世界大戦後のこと。それ以前は、多くの女性が結婚後も働いていました。「女子労働力率の長期変動」のグラフを見ると、同時期のアメリカやスウェーデンなどと比較しても、日本の女性の方がずっと働いていて、逆転したのは1970年代に入ってから。今の普通が本当に普通なのか。時代を遡り研究することで、リアルな日本のジェンダーの歴史が見えてくると私は考えています。

著書『21世紀家族へ 家族の戦後体制の・見かた・超えかた』より

「なぜだろう?」が、
研究の始まりだった。

家族やジェンダーの研究を始めた背景には、女性として感じた多くの違和感がありました。就職活動では男性と女性の扱いに大きな差がありました。かと思うと、結婚すると親に伝えると「大学まで行ったのにどうして結婚するの?」と、仕事か家庭か選ぶよう促されました。なぜ同じ人間なのに男女でこんなにも違いが生まれるのだろう。そんな疑問を持ったことが研究の出発点です。

しかし調べていくうちに昔の日本は、女性の立場が弱い国ではなかったことを知ります。古代では女性の王も普通でした。現代の社会の常識が、実はいつでもどこでも当たり前ではないことを、多くの人に知ってもらうために今も研究を進めています。

家族やジェンダーの研究を始めた背景には、女性として感じた多くの違和感がありました。就職活動では男性と女性の扱いに大きな差がありました。かと思うと、結婚すると親に伝えると「大学まで行ったのにどうして結婚するの?」と、仕事か家庭か選ぶよう促されました。なぜ同じ人間なのに男女でこんなにも違いが生まれるのだろう。そんな疑問を持ったことが研究の出発点です。しかし調べていくうちに昔の日本は、女性の立場が弱い国ではなかったことを知ります。古代では女性の王も普通でした。現代の社会の常識が、実はいつでもどこでも当たり前ではないことを、多くの人に知ってもらうために今も研究を進めています。

子育ては、
家族だけの仕事ではない。

日本をはじめ東アジアでは、少子化と人口減少が危機的課題です。私は、この問題は社会全体の仕組みとして考える必要があると感じています。今の社会を作っているものは大きく4つあります。「国家」「家族」、民間企業の活動などからなる「マーケット」、そして地域やNPO法人などの「コミュニティ」。

例えば、子育ての観点でいうと、家族だけの問題で終わらせず、マーケットが保育所を開設し、国家が資金援助するなど、お互いに助け合う仕組みづくりが大切です。人が生まれ育ちやすい社会をどうつくっていくか。その答えを家族研究や人口学の視点から探っていきたいと思っています。

日本をはじめ東アジアでは、少子化と人口減少が危機的課題です。私は、この問題は社会全体の仕組みとして考える必要があると感じています。今の社会を作っているものは大きく4つあります。「国家」「家族」、民間企業の活動などからなる「マーケット」、そして地域やNPO法人などの「コミュニティ」。例えば、子育ての観点でいうと、家族だけの問題で終わらせず、マーケットが保育所を開設し、国家が資金援助するなど、お互いに助け合う仕組みづくりが大切です。人が生まれ育ちやすい社会をどうつくっていくか。その答えを家族研究や人口学の視点から探っていきたいと思っています。

国連社会開発研究所(UNRISD)の「ケア」の国際比較研究プロジェクトに参加

身近な疑問から、
世界は広がっていく。

高校生のみなさんには、自分が感じている疑問や違和感を大切にして欲しいと思います。例えば、「家族との関係」、「地域コミュニティの衰弱」、「貧富の差」「外国人との共生」、「障害のある人との暮らし」など、身近なところに「なぜだろう?」と思うことがあるはずです。社会学の面白さは、そうした個人的な悩みや疑問を、社会全体の問題として捉え直せることにあります。

京都産業大学では、その疑問を歴史やデータ、世界の事例を通して深く考えることができます。自分の経験から出発しながら、社会や世界の仕組みまで視野を広げる。その力を身につければ、きっと人生も社会も違って見えてくるはずです。

高校生のみなさんには、自分が感じている疑問や違和感を大切にして欲しいと思います。例えば、「家族との関係」、「地域コミュニティの衰弱」、「貧富の差」「外国人との共生」、「障害のある人との暮らし」など、身近なところに「なぜだろう?」と思うことがあるはずです。社会学の面白さは、そうした個人的な悩みや疑問を、社会全体の問題として捉え直せることにあります。京都産業大学では、その疑問を歴史やデータ、世界の事例を通して深く考えることができます。自分の経験から出発しながら、社会や世界の仕組みまで視野を広げる。その力を身につければ、きっと人生も社会も違って見えてくるはずです。