今週の学長のことば(2009年11月・12月)
2009年12月28日
人生は宝くじではない
何もせずに大当たりということは人生にはない。幸運の女神は、その時々に精いっぱいを尽くしている者にだけ、時に微笑むもの。「時に」であって、「必ず」ではない。そのことで腐らないことも、女神の微笑を呼びこむ秘訣。
2009年12月21日
現在を力強く、逞しく、真剣に
自分が将来こういう人間になりたいと強く願った思い、そして、精一杯そのために力を尽くしたことは、よしんば、そのときに実らなくても、地下茎となり、いつの日にか芽を吹き、枝葉を伸ばして、蕾を膨らませて花を咲かせる。必ずしも学生時代に画いていた花とは同じではないかもしれないが、花を咲かせる。
2009年12月14日
人生は未知の可能性で満ちている
人生は岐路がいくつもあるし障害もある。それを一つずつ乗り越えることで、自分の殻を破り、新たな自分の世界を開拓することができる。そのことを「人生のロマン」と呼ぶ人もいる。
2009年12月7日
夜明けは近い
人類は何度も危機的な閉塞状況に見舞われてきたが、そのつど、知恵を絞って克服してきた。夜明け前は漆黒の闇という。闇が深いのは夜明けが近い前兆(しるし)である。
2009年11月30日
人間万事塞翁が馬
「わざわい転じて福となる」に似たことわざ。人生は長い。目先の不運や不幸に悲嘆することはない。将来、何が幸いするかはわからない。逆境さえも、それに耐えて強くなれれば将来の力となる。いつでも逆転はありうる。
2009年11月23日
元気な挨拶で気分爽快
元気な挨拶は、一陣のさわやかな風がよぎったように、周辺をすがすがしい空気で満たしてくれる。礼節を重んじ、活気あふれる本学学生の伝統的な気風は、元気な挨拶で培われてきた。倫理観や社会性の涵養の第一歩は、元気な挨拶から。
2009年11月16日
悲観的な精神からは何も生まれない
何か新しいことに挑戦すれば、道に迷ったり躓いたりするのは当たりまえ。悲観的にならないこと。眉間にしわを寄せていては良い打開策も浮かばない。
2009年11月9日
錯覚や過信のススメ
若いときには自分の能力に対する過信や錯覚も必要。「自分はできる」といううぬぼれや錯覚を否定的には考えない。「根拠なき自信」は、がんばる原動力にもなる。自分にはムリだ、と考えながら、がんばる人はいない。謙虚さは必要だが、社長になったら、ぜひ身につけたい。
2009年11月2日
精神の「体力」も若いうちに
精神も肉体と同じ。スタミナは若いときの鍛え方で身につく。若いときに悩みや苦しみが多いのは、精神を鍛えて「体力」をつけ、たくましく生き抜くための、人生の手続き。

学長 坂井 東洋男