
その国の経済がわかる!?
「ビッグマック指数」とは?
「ビッグマック指数」はグローバル化の象徴であるマクドナルドに注目したもので、同社が販売するビッグマックの価格をもとにした経済指標です。全世界で同一品質のものが販売されるビッグマックは、原材料費や店舗の諸経費、店員の労働賃金などの要因によって単価が決まっています。例えば日本でビッグマックが390円、アメリカで6ドルの時は、1ドル=65円がビッグマック指数となります。この時点で為替レートが1ドル=108円だとすると、為替相場は指数に比べて円安なので今後は円高が進むだろう、などと予想することができます。ちなみに2019年1月に発表された推計によると、タイにおけるビッグマックの価格は403円、韓国では436円でした。ビッグマック指数は、購買力平価の先行指標といわれていますが、経済の世界には他にも、カフェの商品価格を元にした「トール・ラテ指数」など、私たちにとって身近なものを基準にした経済指標があります。実際には経済構造や規制、文化・嗜好の違い、輸送コストなどを考えると、同じ商品が同じ値段で買える訳ではなく、あくまで目安程度としてですが、これらの指数を比較することで、各国の経済力の「いま」を見比べることができます。