【経済学部】本学経済学部出身の医学博士が伝えるキャリア形成とWLB(ワークライフバランス)

2022.12.01

檀上で学生に語りかける金子氏

経済学部の専門教育科目「WLBセミナー」(担当:福井 唯嗣 教授)は、ワーク(W)・ライフ(L)・バランス(B)に関する医療・介護・制度等の専門家が講義をするアクティブラーニング型の授業です。今回は、本学経済学部の卒業生で京都府立医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の医師である金子 真美 氏を講師としてお迎えし、「サイエンスとテクノロジーの織りなす夢を」というテーマでご自身のキャリアについての講義が行われました。

(学生ライター 生命科学部2年次 池ヶ谷咲妃)


篠講義の主題である「サイエンス」と「テクノロジー」という言葉に、皆さんはどのようなイメージを抱きますか? 理科、化学、知恵、挑戦、解明… さまざまな言葉のイメージが湧くと思います。その問いに対して自分だけの答えを追求することが、学生生活で大切なことなのではないでしょうか。
金子氏は本学3年次の時にイギリスへボランティア留学をした際に、これまでとは全く異なる環境に苦悩しながらも、言語が持つ「人の運命を変えられる可能性」に感銘を受けて言語聴覚士になる決意をされました。その後、26歳で専門学校に進学して言語聴覚士の国家資格を取得し、京都大学病院の耳鼻咽喉科での勤務の中で「症状が良くなる人となりにくい人の個人差、ブラックボックスを解明したい!」という思いから研究者への道を志されました。36歳で京都大学大学院に、その後も38歳で博士課程に進学して研究と出産、育児を両立しつつ、現在は京都府立医科大学で研究活動を続けられています。ご自身のキャリアについて話されている最中も、当時のハードな生活スタイルを振り返り、協力してくれた家族や同期への感謝を繰り返し述べられていました。
金子氏にとっての「サイエンス」は身の回りのものに対する「知的好奇心」であり、「テクノロジー」は人類の福祉と繁栄に夢を与えて叶えてくれる魔法の杖だそうです。また、「サイエンス」から得た発想を生かすためには「テクノロジー」を大切にする心を養わなければならないと語られていました。

 講義を真剣に聞く学生
金子氏にとっての「サイエンス」は身の回りのものに対する「知的好奇心」であり、「テクノロジー」は人類の福祉と繁栄に夢を与えて叶えてくれる魔法の杖だそうです。また、「サイエンス」から得た発想を生かすためには「テクノロジー」を大切にする心を養わなければならないと語られていました。
学生の私たちにとって、自分の発想やしたいことを諦めずに挑戦し、その先にある発展を潰さないことがキャリアを重ねるチャンスを生むのだと思います。

金子氏からは、研究に対して誰にも負けない熱意と行動力を持ち、周囲の人々を大切にされている印象を持ちました。今回の講義で人と違う道に進むことを恐れず、自ら掴んだチャンスを離さない信念の強さを身に着けることが、これからの人生を歩む上で大切なのだと学びました。
皆さんも「サイエンスとテクノロジーの織りなす夢」を描き、人類の福祉と繁栄に貢献してみませんか?

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