【文化学部】歴史ある衹園祭の行事「屏風祭」京都の文化について学ぶ!~長江家住宅でフィールドワーク~

2022.09.21

文化学部 村上 忠喜教授のゼミでは、「庶民生活文化を京都で考える」をテーマに京都の都心部や近郊農山村を訪ね歩いて「庶民の日常」から京都文化について研究しています。民俗調査を通して、地域や自己を見つめる眼力を養うことを目指しています。
今回は、京都市指定有形文化財の「長江家住宅」の屏風祭を訪れ、長江家住宅の歴史についてフィールドワークを行いました。屏風祭とは、主に祇園祭の宵山の時期に行われるもので、普段ではなかなか見ることのできない美術品や屏風が展示されます。
今回訪れた長江家屏風祭は、祇園祭の前祭山鉾巡行の宵山期間(7月14日~16日)に開催されました。
(学生ライター 現代社会学部1年次 來海 舞)
屏風の説明をする高木氏
まず初めに、今回の屏風祭を主催している株式会社フージャースホールディングスの高木氏から説明を受けました。
屏風祭では、全国各地から長江家住宅に関するものが集められ、中には屏風だけでなく、日用品や当時の映像などさまざまなものが展示されていました。
屏風の置き方の再現と当時の写真
当時の人が使っていたとされる生活セット
その後、村上教授の説明を受けながら、長江家住宅を見て回りました。
長江家住宅は奥に向かって広くなるように作られており、障子で部屋を区切ることができる仕組みになっています。敷地内には庭もあり、日の光や風が家の中に入り、自然を感じられる心地よい空間でした。

「お客さんをもてなす座敷は一番手前の『ミセ」という部屋を使う」、「『ダイドコ』は家の人以外は入ってはいけない」など、用途によって座敷が分かれたり、独自のルールがあったそうです。
村上教授の説明を聞く受講生
受講生の皆さんは、メモを取りながら熱心に教授の話に耳を傾けていました。

長江家屏風祭では、今回紹介したこと以外にも多くのものが展示されており、当時の人の知恵と工夫が織り交ざった昔ながらの雰囲気を味わうことができます。昔の人の生活様式や住居など実際に触れ、有意義な時間を過ごすことができました。

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