【文化学部】ブラジル出身の本学卒業生に聞く!京都の多文化共生~京都市国際交流会館でフィールドワーク~

2022.07.08

文化学部専門教育科目「京都文化フィールド演習K」(担当:平竹 耕三 教授)は、『多文化共生や様々な文化活動を知り、観光やまちづくりを考える』をテーマに、実際に京都の街に出て京都の文化を体感し、学びを深める授業です。
今回、受講生は京都市国際交流会館(京都市左京区)を訪れ、同会館職員で本学卒業生の平田 イヴィ氏(ブラジル出身)からご自身の体験談などをお聞きし、京都における多文化共生や国際交流会館の役割について学びました。

(学生ライター 現代社会学部1年次 近藤 明日海)


説明をされる西邑氏、平竹教授、平田氏

初めに、同会館職員の西邑昭裕氏から施設について説明を受けました。

京都市国際交流会館は、京都市が文化や人種などの垣根を越えて自由な文化交流を行う都市になるよう、市民レベルの幅広い国際交流、多文化共生の活動を推進するための拠点として、1989年に開館しました。京都市は現在、9つの姉妹都市と6つのパートナーシティが存在しています。

西邑氏から施設の案内を受ける受講生
体験談を語る平田氏

その後平田氏から、ご自身の生い立ちや仕事内容などについて話を伺いました。
ブラジル出身の平田氏は、2012年に本学外国語学部を卒業され、現在は同会館で勤務されています。平田氏は主に、外国人向けの相談窓口や外国人と行政を結ぶ通訳として、トリオフォンにより両者の仲立ちをするなど、さまざまな形で外国人のサポートをされています。同会館を観光や移住などを目的として来日した方や、家族と共に来日した方の子供たちなどに向けて、日本語を学ぶ場として快適な環境にしたいと話されていました。

京都市と交流のある都市に関する展示を見て回る受講生

平田氏には、例えば小学校のときに水筒持参をと言われたので、コーラを入れて行って、周りからノーノーと言われ、水筒=水かお茶を知らないなど、日本では当たり前だが、説明されないと分からない文化の違いに困ることが多くあったそうです。同会館では、そういった外国人をサポートしながら、日本の文化について教えるイベントなども開催しています。また、外国人だけではなく、日本人でも楽しく国際交流ができるワークショップの実施や、日本語を教えるボランティアなども募集しています。このような交流の場があるというのは、日本のことを発信していくだけでなく、その国の文化も知ることができるので、とても有意義なコミュニティだと感じました。

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