創意工夫。経営学部「令和3年度ゼミ活動報告大会」開催

2022.01.11

京都産業大学経営学部の特長の一つが「ゼミ活動の充実」です。2年次という早い時期からゼミがスタートし、約90%の学生が履修しています。ゼミの活動や研究は、ドメイン※や担当教員ごとにさまざまです。今回は、活動報告の場である「令和3年度ゼミ活動報告大会」の様子を取材しました。

(学生ライター 外国語学部1年次 川久保 陽太)

「ゼミ活動報告大会」は、ゼミ生が今までの活動を報告する場で、経営学部の教員が内容や発表の様子を踏まえて、順位を決定し、上位5位までが表彰されます。 また、今年度の報告大会は報告の様子を録画して、次年度のゼミ履修希望者のために後日オンデマンド配信されます。各ゼミの取り組み内容を聞き、ゼミの具体的な活動内容について知ることができるイベントでもあります。
今回は、全部で3つのゼミの「ゼミ活動報告大会」の内容をご紹介します!
スライドを使用して報告を行う様子

赤岡ゼミ

「規格外等で廃棄される野菜の量を減らす」という目標をゼミ生たちで考え、現在活動を行っているそうです。検討を行う上で、本学学生に食品に関するアンケート調査したり、京都市役所へヒアリング調査したりしたそうです。また、具体的に規格外野菜のブランド化に向けたパッケージデザインの提案もありました。役割分担し、スケジュール管理し実施したそうで、チーム力に感心をしました。今後は、調査から得た「食品ロスは生産者よりも販売者側や消費者の間で発生している」という点に注目し、販売者側などに向けた取り組みを進めるそうです。

森永ゼミ

「異世界×SNS」と題して、「わんにゃんワールド」というSNSの提案がありました。思考や行動が極端な層である「エクストリームユーザー」と実現していないビジョンの試作品を提示する方法論である「SFプロトタイプ」を用いて企画立案を行ったそうです。そこで、犬・猫を対象とした動物主体の世界を設定し、動物(特に犬と猫)と人間がSNSを介してコミュニケーションを取ることができる犬・猫・人のための出会い系アプリを企画したそうです。提案に至った経緯や利点、課題など聞きごたえのある発表でした。

中井ゼミ

「京都老舗のお麩屋さんがBARを始めたら」というテーマで活動報告がありました。実際に、京都に本店を構える老舗「半兵衛麩」へ企画提案を行ったそうです。企画立案のために業界や店舗の取り巻く状況を分析し、「新店舗をいかに有効に活用し、若者の麩の需要を高めるか」という目標を設定し、1つの飲食店を利用して時間帯などで異なるビジネスを行う昼はCAFE営業、夜はBAR営業による二毛作経営を図る事業を提案したそうです。企画案は事業方針から、メニュー、内装まで具体的な提案があり、興味をそそられました。
活動・研究内容について熱心に報告を行うゼミ生と審査する教員
今回の活動や研究に関する報告は、どれも非常にユニークな発想で、興味深い内容でした。今回紹介したのは一部のゼミですが、どのゼミの活動内容も魅力的で、今後どのような活動や研究を進めていくのかとても楽しみです!

※ドメイン(知識領域)について※
経営学部では「戦略と組織」、「マーケティングとイノベーション」、「アカウンタビリティとガバナンス」の3つのドメイン(知識領域)を設け、自分の関心や将来の進路に沿って独自のカリキュラムを設定して学ぶことができます。

戦略と組織

「戦略と組織」のドメインでは、社会や企業の経営において重要なファクターとなる組織について学びます。併せて、組織運営に関連する経営戦略を学修し、競争優位を実現する知識を身に付けます。

マーケティングとイノベーション

「マーケティングとイノベーション」のドメインでは、消費者行動の分析や市場ニーズに応える製品やサービスづくりに必要な市場調査や流通、販売、ノウハウなどについて学びます。

アカウンタビリティとガバナンス

「アカウンタビリティとガバナンス」のドメインでは、組織が社会的責任を果たすための適切な資金運用や会計知識、社会貢献や環境への配慮などについて学びます。
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