山田 啓二ゼミが京都のイノベーター(革新者)から
町おこしを学ぶ @京都リサーチパーク

2021.07.21

法学部 山田 啓二教授のゼミでは、世界中の都市を参考にして、京都市「梅小路地区」の町おこしを研究しています。今回ゼミ生は、梅小路地区にある京都リサーチパーク(以下KRP)にてフィールドワークを行いました。
(学生ライター 外国語学部1年次 川久保 陽太)

KRPについての説明を受ける受講生たち
休憩時間にも果敢に質問する受講生たち
2021年7月3日、KRPにて「なぜその事業を始めたのか」、「今後、事業をどのように発展させたいか」などを聞くため、KRP地区内のイノベーターを訪問しました。イノベーターとは、英語で「革新者」を意味します。マーケティング用語の一つで、革新的な商品開発や経営スタイルをいち早く実践する人たちのことを指します。

まずはKRP内の「たまり場」にて、京都リサーチパーク株式会社ブランディング統括地域開発部長の足立氏による、KRP設立経緯の説明からスタートしました。KRPは大阪ガス株式会社の京都工場があった場所です。海外からの天然ガス輸入が始まって以降、内陸部のガス工場は次第に衰退。そこで、工場跡地を利用して生まれたのがKRPです。オフィスやラボ、会議室などを貸し出して、企業や学生などの活動を支援することなどを主な目的としているそうです。

KRPについて説明を受けた後、地区内のさまざまなイノベーターを訪問しました。まず訪れたのは「河岸ホテル」。河岸ホテルは、青果卸会社の社員寮だった建物を、現代アーティストのための滞在型複合施設としてリノベーションした施設です。その企画運営を担当している卒業生の扇澤 友樹氏(2011年法学部卒)からホテルや現代アートに関する説明を受けた後、質疑応答が行われました。ゼミ生は「なぜアーティストのための複合施設を作ろうとしたのか」、「今後の事業をどうしていきたいか」など、時間の許す限り質問をしていました。
河岸ホテルでの質疑応答の様子
施設内の機材を見学する受講生たち
次に訪れたのは「KYOTO MAKERS GARAGE(以下KMG)」。ものづくりベンチャー企業やものづくりを始めたい一般の方々の支援をするため、気軽にものづくりを始めることができる環境を提供している施設だそうです。受講生たちは、施設内のレーザーカッターや3Dプリンターなどの機材を見学しました。
牧野氏のプレゼンテーション、質疑応答はzoomにて行われた
最後に「たまり場」に戻ってきたゼミ生たちは、KMGの代表であり株式会社Monozukuri Ventures Holdings代表である牧野氏から、事業内容やベンチャー企業が抱える問題やその解決策のための事業などについて話を伺いました。牧野氏は「より多くの学生を集客するために、問題や解決策などについて、学生の目線で明らかにしていってほしい」と、町おこしについて研究を進めるゼミ生にメッセージを送られました。

ゼミ生は「課題の本質は現場(フィールド)を見ないと分からない」と山田教授から教わっていることもあり、積極的に質疑応答に参加し、できる限り多くのことを取り入れようとする熱い姿勢が伝わってきました。初夏の、暑く、湿度の高い環境に負けないくらいエナジーに満ちた姿に、込み上げてくるものがありました。
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