【GSC】Monthly GSC(高田 啓氏セミナー)を開催しました

グローバル・サイエンス・コース(GSC)では、コース登録生の月次イベントとしてMonthly GSCを開催し、英語のスキルアップのためのワークショップや講演会を毎月開催しています。
6月のMonthly GSCでは、前年度まで本学・生命科学部 千葉 志信教授の研究員として在籍され、4月より富山県立大学 工学部生物工学科で講師として赴任されている高田 啓氏にご登壇いただき、ご自身の経歴や海外での研究経験などを通じて、学生にとって今後の学びや気づき、キャリアアップにつながる内容のセミナーを開催しました。

Monthly GSC 6月

  • 日時:6月10日(月)15:00~16:30
  • 場所:真理館 SR402教室
  • 講師:高田 啓 氏(富山県立大学 工学部生物工学科 講師)
転機となった一冊の本

千葉教授からの開催のあいさつと高田氏のご紹介から始まり、学生への質問やディスカッションを交えながら、自身の学生時代の過ごし方や考え方、一冊の本より受けた影響をきっかけに、海外旅行や多文化理解への興味が沸き、海外へ赴くようになった経緯をお話くださいました。現地での体験やその時々で感じられた思いやたくさんの人との出会いをする中で、実際に体験することの重要性を感じると共に、将来への方向性を考えるようになり、徐々に構築されていったグローバルな考え方などをお話いただきました。

その後、海外での体験や国際学会での発表などの研究活動を通して自己表現することの面白さを感じると共に、次のステップとして留学したスウェーデンでの研究員として2年間、国籍も多種であったラボメンバーとのリアルな研究生活や考え方、文化の違いを紹介くださると共に、外から見える日本の良さについてもお話しくださいました。

学生と交流しながら講演される高田氏

ご自身の研究内容をご紹介いただいた後、科学技術の進歩や発展がもたらす身近な将来の社会組織や働き方の変化についてお話いただきました。またその中で自分たちが目指す働き方や将来にとって特に重要性を増すと考えられる専門技能などを、本の引用を絡めて説明いただきました。人工知能の進展を例に挙げて、著しく進展する科学技術をどのように利便的に、的確に使用するかは人間であることや、その中で自分がどのように10年後を見極め、将来を築いてゆくかは、「自分の可能性は自分でしか見つけられない。国内で見つけられないなら海外で見つければよい。要は自分で行動することが大切である。」「将来を悲観的にとらえるか、主体的(楽観的に)捉えるかは気分の問題であり、未来を主体的に築けるかどうかは、自分の行動を起こそうとする気持ちである」という言葉を、学生への最後のメッセージとし、ぜひとも前向きに主体的に自分たちの未来を築いていって欲しいと伝えられました。

質疑応答時には、海外で感銘を受けたことが今の生活にどのように影響しているか、留学時に言語や文化の違いで苦労はされたか、どのように乗り越えたのか、など学生からの現実的な質問にも、丁寧にかつフランクにご回答くださり、留学時には学業のみでなく、他国の留学生も含め、様々な人との交流による経験や文化の違いを感じて欲しいなど、年齢の近しい先輩ならではの有意義なアドバイスをいただけました。講演後も「講演者と参加者の距離が近いセミナーであった」「成功例だけでなく、実際の苦労話も聞くことができ、留学の参考となった」「自分の考え方や将来について改めて考えるきっかけとなった」などの感想が寄せられました。

1つのきっかけから行動を起こし、様々な経験と海外へ挑戦してこられた高田氏のお話は、将来グローバルに働きたいと考える学生はもとより、自分の将来や目標を考える学生にとって、学生時代のみならず、何をすべきか、また実現に向かってどのような自分の考え方を持つべきかを、改めて考える非常に有意義な時間となりました。

GSCでは今後もこのようなイベントやセミナーを開催していく予定です。

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