KSU英語教育研究会を開催しました
2024.10.15
秋学期最初の週末9月28日(土)、毎年恒例のKSU英語教育研究会を、本学サギタリウス館で開催しました。
「AIと英語教育」をテーマに3人の登壇があり、その後、参加者全員を小グループに分けてのディスカッションが行われました。
登壇者からは始めに、株式会社 NEXCENT代表の小澤 悠氏の招待講演「AI活用で進化する英語教育〜未来の学校を創る〜」、次に、外国語学部名誉教授の大和 隆介先生の特別講義「英語教員にとって学ぶことは?生成AIを例にとって」、最後に、英語学科の卒業生で研究会会員である大阪府の小学校現役教員の森上 圭絵先生の実践報告「言いたいことが言えた!を叶える授業を目指して」のお話がありました。
教職を目指す学生と、卒業生、外国語学部教員など35人の参加者があり、充実した3時間となりました。
以下に参加した外国語学部生の声を載せます。
参加学生の声
- 小澤さんのお話では、AIには置き換えられない、補えない能力や資質が、私たち人間の本来の魅力であり、そこを伸ばしていくべきだと気付かされました。
- 大和先生のお話にあったように、AIで学びAIと学びAIに学ぶという、AIとうまく付き合って生きていくことが大切だと思いました。学ぶ・教えるという行為は人間の性であり喜びであり、AIの発展によって変わる物ではないと思うので、思考を停止することなく、AIと生きていくべきだと感じました。
- 私はお話をきいてAIに使われるのではなく、AIを使いこなせるようになりたいと思いました。文を作成したり、絵を生成したりと便利であるAIですが、人の気持ちを考えて行動したり、人間関係の構築など人間だからできることを大事にしたいと感じました。
- 小学校の英語学習について先生たちの工夫が私はとても印象に残りました。生徒にとって英語を使いたい、学びたい理由が、「ALTの先生に日本の文化を教えたい。」と聞いて、とても素敵だと思いました。そのような「使いたい理由」が生まれることで、英語学習は単なる教科の一環ではなく、実際に役立つスキルとして生徒の中に根付いていくのだと感じました。教師として、ただ知識を伝えるのではなく、学びの動機づけをどう生み出すかが大切だと改めて実感しました。
- 教育の面に関しては、学習者に興味を持たせることの必要性を感じました。“ 楽しい”を提示することで、学習者への学ぶ意欲を高めることができるのだろうと思います。小学校の英語教育の中で、児童の“ 言いたい”という気持ちを大切にしていて、何が楽しいのかを見つけてもらう、そのための手助けや、楽しむ方法を伝えることも重要な教師の仕事なのでしょう。実際に、AIについてのお話を聞いて、自分でも使ってみようと思えたので、私が感じたこの気持ちを生徒にも感じてもらえることができたらそれは良い教師なのではないかと思いました。