【現代社会学部】鈴木康久 教授が執筆した中公新書『京都の山と川』が刊行されました

2022.09.26

本著は暮らしの中で役割(価値)を変えてきた大地、中でも特別な場所である「山」と「川」を対象にしています。本学部の鈴木教授が「川」と「はじめに・あとがき」を、京都府立植物園 副園長の肉戸裕行氏が「山」を執筆しています。
副題に「『山紫水明』が伝える千年の都」とあるように、千年の都である京都が「山」と「川」から形づくられてきた歴史地理学の視点に着目し、北山・東山・西山の三山と、鴨川・桂川・宇治川・琵琶湖疏水など河川(運河)の通史から、人々の暮らしと山河の関係を明らかにしています。さらに、通史を通して山河の役割を問い直し、日々の暮らしおいて希薄となっている「山・川の価値」について、経済的価値が高い外的要因から個人の感情に左右される内的要因への時の流れの中で変化してきたことを示しています。
今、京都の山・川について調べたい、京都の歴史を深く知りたいと思う方々だけなく、100年先の方々も読んでみたいと思う一冊になっています。

鈴木康久 教授が執筆した中公新書
PAGE TOP