ボラトーク「ボランティアで出会った、今の自分」開催報告

2022.08.04

ボランティアセンターでは、ボランティアや市民活動に取り組む人たちから直接話を聞くことができるトークイベント「ボラトーク」を行っています。
今回は、在学中に取り組んだ地域活性化プログラムをきっかけに福井県坂井市竹田地区に移住した大澤 穂高さん(2021年現代社会学部卒)をゲストに迎え、地域活性化に関わる活動の醍醐味や移住に至ったストーリーを伺いました。
ゲストの大澤穂高さん
学生時代に取り組んだ活動の紹介
質疑応答の様子

開催概要

日時 2022年6月9日(木)19:00-20:30
会場 オンライン(Zoom)
ゲスト 大澤 穂高さん(2021年現代社会学部卒)
内容
  • 移住ってなに?
  • なぜ移住
  • どうやって移住したのか
  • 移住をしてみてどうか
参加者数 11人

大澤 穂高さんは、本学現代社会学部の1期生として、在学中に商店街の活性化や地域と交流するさまざまな活動に取り組んできました。福井県坂井市丸岡町竹田地区を舞台に、大学生が地区住民や行政と連携しながら、地域の課題や魅力について自らの目線で考え、企画したプロジェクトを実行する実践型の地域活動である「竹田Tキャンプ」では、代表を務め、野生獣(ジビエ)の食肉化など、地域資源の開発に取り組みました。卒業後は竹田に移住し、現在は坂井市役所で働いています。

最初は就職活動に役立てよう、と始めたボランティア活動でしたが、地域の人との関わりや大学での学びから、どんどん活動に深く関わるようになりました。初めて竹田を訪れたときに見た空の広さに魅了され、またプロジェクトを越えて地域住民の方々と交流を深めたことで、竹田に通うようになったと言います。
大澤さんが「住みたく」なったきっかけは、就職活動で東京や大阪を訪れたときに感じた「圧迫感」でした。竹田のような広い空の下で暮らしたい、また、まちづくりに関わりたい、という思いから、徐々に移住しようという思いが育っていったそうです。

大澤さんは、移住に大切なポイントとして、下記の3つは欠かせない、と言います。

  • 場所を知る
  • 文化を知る
  • 人(キーパーソン)を知る

大澤さんのキーパーソンは、隣に住んでおられる竹内作左衛門さんです。竹内さんは猟師で、ジビエに関心を持つきっかけになった方です。家探しから畑のことまで、わからないことは何でも教えてもらえる竹内さんとの出会いは、移住に欠かせない要素だったと言います。
竹内さんとの出会いを通じ、「人として強くなってきた」という実感を持ったそうです。「仕事というものは、自分ができないこと、やりたくないことを、対価を払って誰かにしてもらうことから生まれる。その結果、見たくないものを見なくて済む。ここの暮らしでは、いいとこどりはできない。それが魅力でもある」と語ります。

一方、若者が地域に関わることで起きた変化として、「若い人のいじり方」を地域の方が覚えてきた、という点が挙げられました。外の人にどう関わっていいかわからない、という戸惑いから、自分たちのまちの魅力を改めて実感できるようになったり、将来のビジョンが見えてきたりするなどのよい変化が生まれている、と感じています。今は公務員として、そうした「地域の自発性」を上げていくことが今後、仕事で大切になってくる、と考えているそうです。異動があることが公務員の魅力と語る大澤さんは、異動によってまちづくりという幅広い分野にさまざまな側面から関わるチャンスがあることが楽しみ、と夢を語ってくれました。

最後に、大澤さんから地域活性化に関わる学生にメッセージをいただきました。
「地域に関わる人は、キラキラして見えるかもしれませんが、本当は誰でも気軽にできます。小さな一歩でもいいので、勇気を持って踏み出してみてください。」

お問い合わせ先
京都産業大学 ボランティアセンター 13号館B1階
〒603‐8555 京都市北区上賀茂本山
Tel.075-705-1530
Fax.075-705-3191

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