ボランティアセンターでは、地域でさまざまな活動をしている学生を対象に、自分の組織の運営を見つめ直し、改善の糸口を見つける「組織運営ワークショップ」を開催しています。
新型コロナウイルスの影響を大きく受け、活動の継続だけでなく、組織の存続自体が困難になってきている団体が見受けられます。新たなメンバーが加入したとしても、実際の活動がない中での活動継承は難しく、新メンバーを募集する際に、何を打ち出し、団体の魅力をどうアピールするのかは悩ましいところではないかと考えられます。また、新メンバーを迎え入れた後に、どうモチベ—ジョンを維持して活動に取り組んでもらうかを考えておくことも重要です。
一方で、長期化するコロナ禍で、さまざまな工夫を凝らして、活動に取り組んでいる面もあります。各団体のさまざまな手法を共有することで、自団体の取り組みを見つめ直し、新歓に向けた更なる工夫を見出せるよう、今回は、「新歓、どうする？」をテーマに行いました。

日時	2022年2月1日（火）10時～12時30分
会場	オンライン（Zoom）
講師	川中 大輔 氏（シチズンシップ共育企画 代表／龍谷大学 准教授）
内容	■セッション1：どのような構えで新歓に挑むか？-よびこみ編- ［グループワーク①］2021年新歓広報活動の共有 ［小講義］ターゲット像を絞り込む 　　　　　「らしさ」や「強み」を活用した新歓 ［グループワーク②］新メンバー定着促進の工夫の共有 ■セッション2：どのような構えで新歓に臨むか？-まきこみ編- ［小講義］ボランティアマネジャーの8つの援助活動 　　　　　ボランティアマネジメントのプロセス 　　　　　ボランティアプログラムの20項目 ■セッション3：どのような活動を創りあげるか？ ［小講義］活動の「のびしろ」を忘れずに新しい活動をつくりだす 　　　　　コロナ禍からの活動レベル回復イメージ 　　　　　復旧（質的変化なし）から復興（質的変化なし）へ
参加者数	15名

※回答者数：11名

項目	人数
組織運営について学んでみたいと思ったから	9
新歓に向けてどうすればよいか困っているから	8
タイトルに魅かれて	4
広報文の「チェックリスト」に思い当るところがあったから	0
その他	0

項目	人数
はい	11
いいえ	0
わからない	0

『はい』の理由

• いろんな人の意見を聞くことができたから。
• 他の団体が行っている勧誘をする上での工夫が知れたから。
• 現在のニーズにあった、メンバー募集や組織運営について学べた。
• 今までの自分の団体について何をしているかということに重きを置いているため、どのような雰囲気かということを意識してみるということが画期的であった。

項目	人数
よかった	9
どちらかといえばよかった	2
どちらともいえない	0
どちらかといえばよかった	0
よくなかった	0

『よかった』の理由

• 異なる団体に所属している人と話し合えて、良い経験になったから。
• グループワークで、様々な団体の現状やその対応などを知ることができた。
• 団体活性化の糸口になった気がするから。
• どうやってこれから新入部員を集めたらいいのかというヒントを見つけたから。

『どちらかといえばよかった』の理由

• 他の団体と取組みについて直接グループワークを通して聞くことができたことが、とても参考になった。

最後に講師の方より、参加者に向けて「学生が成長していくには、正課の授業だけではなく、正課外での活動を通じた学びや成長が非常に意味があると思っています。それが社会全体にとっても大きな意味があると思っています。よりよい活動につながっていくきっかけとしていただければ幸いです。」というメッセージが送られました。

これから新歓の計画を立てるというところもあれば、もうすでに立てているというところもあると思いますが、今回の講座での学びをもとに活動の再構築をしたり見直したりすることで、それぞれの団体の活動の意義を再確認し、新たな実践につながることを願っています。

ボランティアセンターでは、主に地域で活動する団体の運営方法や活動内容に関する質問や相談を随時受け付けています。
「新しく活動を立ち上げたい」と考えている方から、自身が所属している団体の活動を「もっと活性化させたい」と思っている方まで、お気軽にご相談ください。