ラグビー部 全国大学選手権「初」の決勝進出をかけた一戦で大健闘

2022.01.03

1月2日(日)、京都産業大学ラグビー部は国立競技場で開催された「第58回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」の準決勝で、過去に9連覇を達成した強豪校の帝京大学(関東大学対抗戦Aグループ1位)と対戦しました。15年ぶりに準決勝(ベスト4)進出を果たし「初」の決勝進出をかけた試合には、学生、卒業生、教職員やファンの方々が国立競技場に集まりました。また、国内外の多くの卒業生がテレビ中継で選手を応援するなど『ALL京都産業大学』で選手を応援しました。

選手たちは、チーム理念に掲げる『大学チャンピオンシップを目指し、愚直に、ひたむきに戦う』姿をノーサイドの笛が鳴るまで貫き、見る人に多くの感動をもたらしました。

試合は、最後まで目が離せない競り合いが続く激しい戦いとなりました。

前半は、開始直後の2分と20分に帝京大学にトライを許しましたが、FB竹下 拓己選手(経営・3年次)が2本のペナルティーゴール(PG)を決めて得点を重ね、強豪校を相手に6対10と食い下がりました。その後は、相手選手に突き刺さる低く激しいタックルと豊富な運動量、闘争心むき出しのアタックでゲームを優位に進めました。
そして迎えた30分、CTBヴァカラヒ・ジェイミー選手(現代社会・4年次)がディフェンスラインを突破してトライを奪い、遂に逆転! 39分に竹下選手が40メートル以上の難しいPGを決めて16対10とすると、さらに前半終了のホーンが鳴ったラストプレーで得意のラインアウトモールを起点にゴールラインに迫り、最後はPR平野 叶翔共同キャプテン(経済・4年次)がトライ! 竹下選手のコンバージョンキックも成功し、23対10とリードして前半を折り返しました。

京都産業大学リードで迎えた後半。しっかりと修正してきた帝京大学にPGとトライを許し23対20と詰め寄られましたが、17分にWTB船曳 涼太選手(現代社会・2年次)が鋭いステップで相手陣内に深く入り、そこから京都産業大学が連続攻撃を仕掛けました。最後は、PR平野共同キャプテンが密集からボールを持ち出してこの日2つ目のトライ。コンバージョンキックも成功し30対20と再び帝京大学を突き放しました。そこから帝京大学の怒涛の攻撃を受けましたが、京都産業大学が誇るフォワード第3列の藤井 颯選手(経営・4年次)、福西 隼杜選手(経済・3年次)、三木 皓正選手(経済・2年次)を中心としたひたむきなタックルで猛攻を食い止めました。
しかし、帝京大学も諦めずに攻め続けトライとPGで同点にされると、試合時間残り2分となった38分に逆転トライを決められ、最後まで攻め続けましたがそのまま30対37でノーサイドとなりました。

23年ぶりに関西リーグを制覇し、関西王者として臨んだ全国大学選手権。初戦の日本大学戦では1点差の接戦を制して、15年ぶりに準決勝に駒を進めました。選手は通算8回目となる準決勝の舞台で大健闘しましたが、惜しくも初の決勝進出とはなりませんでした。
低く激しいタックルに、そして相手ディフェンスに向かって愚直に前へと攻撃するプレーに、何度も国立競技場はどよめきました。京都産業大学ラグビー部の伝統である「ひたむきなラグビー」を全員で体現した80分間。試合終了後には、ひたむきにプレーし続けた選手に会場からあたたかい拍手が送られました。

試合後のコメント

廣瀬 佳司監督

15年ぶりにベスト4に進出し、なんとか歴史をつくりたいという気持ちだった。強豪帝京大学を相手に「京都産業大学らしさを前面に出して戦ってほしい」と送り出し、80分間ひたむきに、前に出続けて帝京大学に向かっていってくれた学生たちを非常に頼もしく思う。後半、地力の差でスコアが追いつかなかったが、また来シーズンに学生たちが今年の成績を目標に頑張ってくれると思う。
今日の学生の頑張りは素晴らしく、十分勝てるチャンスがあったと思う。「いついかなる場合もチャンピオンを目指す集団であること」がチーム理念。これからも毎年、チャンピオンを目指して頑張っていきたい。

平野 叶翔共同キャプテン:PR

前半の入りから京都産業大学らしさを前面に出して精一杯戦ったことが前半の結果にあらわれたと思うが、後半は修正してきた帝京大学に力が及ばなかった。スクラムやセットプレー、フィールドプレーの部分で今シーズン積み重ねてきたことを目いっぱい出したが、このスコアになり、まだまだ自分たちが足りなかったことを認識できた。後輩たちにこういった経験をさせてあげられたことは、自分の役目を果たせたと思う。後輩には、現状で満足せずに高みを目指していってほしい。

船曳 涼太選手:WTB

負けてしまって悔しい気持ちでいっぱい。個人のプレーでもミスがあり、チームに貢献できなかったと感じている。またこの国立の舞台に立って、次は笑顔で終わりたい。
昨シーズンは大学ラグビーで通用する部分があまりなかったが、今シーズンはスピードやフィジカルの部分で通用するところが見えてきたので、課題であるディフェンスを強化して来シーズンも頑張りたい。

三木 皓正選手:FL

プランどおりに試合を進めることができて、逆転されてしまったが京都産業大学らしいラグビーができたと思う。帝京大学の選手のフィジカルは強かったが、自分たちが1年間積み重ねてきたことは裏切らないと思いグラウンドに立って、実際に帝京大学にも通用すると感じた。もう一段階ストレングスを強化し、かつスピードのある選手になりたい。
昨シーズンは個人として課題が多かったが、今シーズンは相手とのコンタクトやスピードがマッチしてきた。今回良いゲームができて、来シーズンさらに飛躍できる可能性を感じた。

ラグビー部の実績

関西大学Aリーグ優勝

5回(1990、1994、1997、1998、2021年度)

全国大学選手権出場

35回

最高成績:ベスト4

8回(1983、1985、1990、1993、1994、1997、2006、2021年度)

多くの方に応援いただき、誠にありがとうございました!
来シーズンも引き続き応援をよろしくお願いいたします!

クラブ応援募金について

クラブ活動を通して成長を遂げていく学生を応援するため、個別のクラブを指定して寄付をお願いしております。ラグビー部を応援いただける方は、以下URLよりご支援よろしくお願いいたします!

PAGE TOP