国際関係学部 国際経営論Ⅰで経済産業省のライブ講義「気候変動対策に関する内外の状況」をオンラインで実施

2021.06.17

6月11日(金)、国際経営論Ⅰ(担当教員:植原行洋教授)に、経済産業省産業技術環境局地球環境対策室の平野浩太郎室長補佐をお招きし、オンライン・ライブ講義を実施しました。テーマは「気候変動対策に関する内外の状況」。最近注目されるカーボンニュートラル、脱炭素社会へ向けた日本や海外の最新動向について講演いただきました。

COVID19からの経済回復の処方箋「グリーンリカバリー」、カーボンニュートラルに向けた世界的企業の取り組み、ESG投資を取り巻く環境、気候サミットでの各国の削減目標など広範囲に渡る内容を、政策立案部門の最前線の立場からの観点を踏まえながら、分かりやすく解説いただきました。

平野室長補佐の講義風景
特に関心が集まったのが、日本政府が掲げる2050年カーボンニュートラルに向けた「グリーン成長戦略」です。「電力部門」「産業部門」「民生部門」「運輸部門」「炭素除去」を主要分野とし、20以上の脱炭素技術が存在することを学びました。中でもカーボンニュートラルの“切り札”とされる「CCS(二酸化炭素回収・貯留)」の可能性や課題について詳細に説明いただきました。CCSの各国の進捗状況や、アジアにおける日本企業の参画状況についての説明もあり、日本が世界において脱炭素社会実現のために果たすべき役割を確認できました。
平野室長補佐の講義風景
参加した学生からは次のようなコメントが多く寄せられました。
「気候変動に対する取り組みは世界規模で考えなければならない問題だと再確認した」
「脱炭素社会に向けた大競争時代に突入し、気候変動対策と整合的なビジネス戦略・国家戦略が、国際競争力の前提条件になりつつあることを学んだ」
「日本の技術力を駆使し世界に先駆けて市場を発展させることが重要と考えた」
「迷惑財であったCO2が技術と市場が確立されれば、投入財として価値が生まれることを学んだ」
今後の国際経営で避けては通れない「脱炭素社会」の世界的な潮流を深く知り、「経済と環境の好循環」について思索を巡らせる貴重な機会となりました。

国際関係学部の授業では、外交、ビジネス、国際協力の現場で活躍する実務家を招き、世界の最前線の知識や実情を学びます。
他にもさまざまなゲストスピーカーによる講演会を開催しています!

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