令和2年度 法学部フィールド・リサーチ 最終報告会開催

2021.02.05

年明け早々の1月6日、フィールド・リサーチ最終報告会が開催されました。フィールド・リサーチとは、座学では学べないことをキャンパスの外に出かけて、実際の現場を訪問調査する授業です。本年度はコロナ禍の影響で、現地訪問調査が満足にできませんでした。しかし、学問的探究心を持つ学生たちは、このような逆境下でも、訪問先のご理解を得て、現地訪問調査を行うなど、最終報告会に向けた準備を進めました。「地域公共フィールド・リサーチ」領域の公共政策、環境政策、社会政策、「社会安全・安全保障フィールド・リサーチ」領域の社会安全、安全保障から合計11チームが参加しました。
コロナ感染防止の観点から、会場を2つに分け、対面・オンライン発表のハイブリッド型形式で予選を行い、参加学生も対面あるいはオンラインで参加し、各予選で1番目であった2チームが最終選考会で最優秀賞を競うということになりました。
教員の選考で、岩本先生担当の安全保障分野「自衛隊の災害派遣」チーム、焦先生担当の公共政策、「食品ロス問題」チーム、それぞれ最終選考に残りました。最終選考会でそれぞれ発表を行い、教員の選考による最優秀、優秀チーム、学生の電子投票による学生優秀賞が選ばれました。

最優秀賞は「食品ロス問題」、優秀賞は「自衛隊の災害派遣」、学生優秀賞は若狭先生担当の環境政策「京都市における学生のアパート問題」になりました。
最優秀賞を獲得した「食品ロス」チームは、現代の貧困問題と食品ロスを関連させ、フードバンクの概念を調査し、諸外国の例も入れながらその解決法を提案しました。、また実際に不要になった食品を法学部で回収するイベントを開催するなど、その調査力、分析力、プレゼンテーション力が高く評価されました。
最終報告会の締めくくりとして、中井法学部長がご挨拶され、「インターネットで簡単に情報が検索出来て便利な時代になりましたが、必ずしもその情報が正しいとは限りません。欧米では陰謀論と呼ばれる事象が存在します。『コロナはフェイク』だとか、『コロナに罹るのは5G用アンテナのせいで免疫システムが破壊されるからだ』というような非科学的なことがまことしやかに流されています。ですから、大学での講義、教科書を読み込むことの重要性が認識されています。ですから、皆さんはフィールド・リサーチの活動において文献で調べたことを、フィールド(現地)に出て、自分たちの足と目と耳で情報を確かめ、理解し、分析することの重要性を経験したと思います。このことは今後、大学での勉強、就活などの場面で役に立つでしょう。」とまとめられました。
こうして、本年度のフィールド・リサーチ最終報告会は、コロナによって挫かれることのない、学生たちの学問への意欲、熱意が込められ、盛会の内に終了しました。
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