MOC vol.4「自分に合った働き方や生き方の見つけ方」終了!

2021.02.16

町家 学びテラス・西陣」では、大学生から社会人まで幅広い世代がともに学び、地域とつながり、地域との関わりを通して多様な生き方や暮らし方、働き方の選択肢を増やすことを目的とする学びの場として、「町家オープンカレッジ(略:MOC)」を定期的に開催しています。

第4回となる今回のMOCは「働き方・生き方」にスポットを当てたプログラムを開催しました。
本学では入学当初からキャリアに関する講義なども選択できるようになっており、自分らしい働き方や生き方を考える機会が増えてきています。今回は「自分に合った働き方や生き方の見つけ方」と題して、お二人のゲストを迎えてお話をうかがいました。ゲストのお二人は、学生時代に建築を専攻していたことやまちづくりの分野で活躍していることなど共通点が多いですが、現在に至る道のりや働き方は全く異なっています。お二人のトークを通して多様な生き方を学ぶ回となりました。

1人目のゲスト藤田始史さん(一級建築士・元笠置町地域おこし協力隊)は、大学で建築を学んだのちに設計事務所にて設計に従事。その後、いろいろな働き方を経験して半フリーランス・半会社員的な働き方を選択されました。フリーランスとしては地域おこし協力隊として笠置町のまちや商店街活性に携わり、会社員的な部分は都市コンサルタントとしてまちの整備計画などを行い、それぞれの立場からまちに関わっておられます。

藤田さんは、会社員とフリーランスの持つ良い面が相互に作用する兼業的な働き方が自分の中でバランスが取りやすく、それが自身のやりたい「まちづくり」につながっているとお話しされました。

2人目のゲスト大武千明さん(手描き図面工房マドリズ・間取図クリエイター)は、学生時代にまちづくりに関わりたいと思いつつも、どのような仕事に就けばまちづくりに携われるのかが分からず、就職活動で縁があった企業にまず就職したそうです。その後、人との出会いや京都への移住、仕事を通しての一つ一つの経験から、現在の個人事業と肩書きとしての「間取り図クリエイター」にたどり着かれました。

「間取り図クリエイター」に至るまでのキャリアは無駄ではなく、積み重ねたキャリアとフィールドの掛け算によっていろんな方法でまちづくりに関わることができる、という大武さんのお話からは、生き方の選択肢は無限にあることを教えていただきました。

今回のMOCは、自身の生き方の指針や就職活動のヒントをつかもうと多くの学生が参加しており、後半のトークセッションでは司会からの問いかけだけでなく参加者からの質問も取り上げられ、活発な議論が交わされました。

ゲストのキャリアや働く上で大切にしている部分などをうかがい、「価値観が多様であることを認めることが大切だと思いました」「何をして、どう生きたいか…を見失っている自分に気がつけました」などの感想が寄せられ、さらにゲストだけでなく参加いただいた社会人の方々からもアドバイスが寄せられるなど、ゲスト・参加者交えた意見交換ができました。

また、「学生時代に何をすべきか?」という問いに対しては「自分のやりたいことをやり続けていくことの大事さ」や「学生時代にできるだけ価値観を広げるべし」などがゲストから語られ、学生だけでなく他の参加者の方々からも非常に参考になったとの声をいただきました。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言も延長となった中での開催となった今回のMOC。誰かに会って相談をしたり意見をきくことが気軽にできない状況の中で、参加者それぞれが自分自身の生き方を見つめ直すきっかけになったのではないでしょうか。

トークセッション中
記念撮影
ゲストの資料
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