12月18日（水）に「理学部OB・OGによる企業説明会」を開催しました。この企画は、理学部卒業生から「後輩たちに自社の魅力を伝えたい」と、当時の特別研究指導教員が相談を受けたことがきっかけとなり開催に至りました。
当日は、理学部宇宙物理・気象学科　米原教授からの趣旨説明のあと、2名のOB・OGから勤務先の企業紹介や就職活動時の体験談を話していただきました。

1人目は豊田自動織機ITソリューションズに勤務されている稲山 廣一郎 氏（2016年3月大学院理学研究科物理学専攻修了）が登壇。稲山氏はシステムエンジニアとして活躍。システムエンジニアの仕事について分かりやすい解説がありました。また、企業紹介のみならず、就職活動をうまく進めるためのポイントについての話もあり、特に「企業を選ぶ時は、自分の中で『基準』を持つこと」「合同企業説明会は多くの企業を比較できる良い機会である」など、これから就職活動を控える学生たちの参考になるポイントがたくさん盛り込まれていました。

2人目はサイレックス・テクノロジー株式会社の中川 祥香 氏（2013年3月理学部物理科学科卒業）が登壇。中川氏は無線製品を扱うメーカーにてソフトウェアの開発業務に携わり、実際にご自身が開発に携わっているアプリのデモンストレーションを披露してくれました。また、ご自身の就職活動の際には、会社を選ぶ基準の一つとして「大規模の会社で小さな歯車として働くより、小規模の会社で、自分のしたいことを試したい」という想いをもって取り組まれていたようです。

最後に、質疑応答の時間を設け、「理学部卒業の強み」という質問に対して、「理学という学問は、理論的に物事を考える力が養われるため、この力は社会に出ても非常に役立つ」と学生にとって心強い回答をいただきました。終了後も、卒業生を囲んで学生たちが熱心に質問をしている姿が印象的でした。また、企業の人事担当者ではなく、同じ本学理学部で学んだ先輩から貴重な話を聞くことができ、学生たちも自分自身が就職活動を行ううえで参考になったのではないでしょうか。

理学部では、今回の企画をはじめ、学生たちの就職・キャリア支援を引き続き実施していきます。