国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構の夏期休暇実習に理学部物理科学科学生が参加

2019.09.18

データ解析している様子

2019年8月19日から30日までの期間、茨城県東海村の原子力科学研究所において国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構が実施した夏期休暇実習プログラムの1つ「超重元素の核構造と自発核分裂特性の研究」に理学部物理科学科3年生戸部晃久さんが参加し、実験・データ解析の2つの実習内容に取り組み、タンデム加速器の施設見学を行いました。

実験の内容は、ゲルマニウム半導体検出器について学び、Euの線源、Thマントル、Ra温泉の素のガンマ線を計測しました。Eu線源からは計数効率校正を求めました。データ解析としてネプツニウム(234gNp, 234mNp)の半減期解析を行いました。実験データからバックグラウンドを差し引いて、知りたい物理量に対するカウント数を時間ごとに求め、関数でフィッティングすることによって半減期を決定しました。

※国立研究開発法人日本原子力研究開発機構夏期休暇実習とは、夏季休暇期間中に、大学生や高専生に原子力について広く学ぶ機会を提供し、原子力分野の人材育成に資するために実施されている学外プログラムです。毎年、各大学の優秀な学生達がこのプログラムに参加し、各分野の最先端の技術等を学んでいます。

戸部晃久さんのコメント

良い経験ができたと思います。今回、受け入れていただいたグループは化学寄りだったため少し不安がありましたが、 グループの方々が丁寧に教えてくださったおかげで乗り切ることができました。普段から実際に研究員の方々が解析作業をされている居室に滞在させて頂いたので、とても刺激的でした。適度な緊張感のある環境下で過ごせたことが実習に対するモチベーションの維持、向上につながったと思います。普段接している大学の先生方とは少し違う研究の雰囲気を味わえました。
PAGE TOP