第18回 パワーランチを開催しました!(2019年6月19日)

2019.06.19

経営学部では、2017年度春学期より「パワーランチ」と称する学内研究会を開催してきました。
大学教員はそれぞれに担当授業や研究があり、教員間で研究を共有する時間を持てません。そこで、授業に影響のないお昼休みの時間帯を有効活用して、同僚の研究報告に耳を傾けることにしたのがはじまりです。このたびはその第18回目にあたります。報告内容は、次のとおりです。

講師 久保 亮一 教授沈 政郁 教授(シム・ジョンイル)
テーマ 日本企業の分社化行動の実証分析

内容

「企業はなぜ分社化するのか?」データを利用して、この問いに答える。

分社化とは、企業内の事業活動を自社本体から分離して、子会社・関連会社など別会社において経営することを指します。現在、日本企業はさまざまな企業グループを形成しており(例:日立グループ)、企業グループは重要な分析単位になっています。このような企業グループの形成に分社化活動は大きな役割を果たしています。
分析の結果、①分権化要因、②成長・リスク分散要因、③内部労働市場要因、④その他の要因が、企業の分社化に影響を与えていることが分かりました。
①分権化要因とは、企業規模が大きくなることにより生じる問題を回避するために分社化することです。もしくは、分社化した企業に経営を任せ、より効率的な経営をする目的で分社化することです。
②成長・リスク分散要因とは、新規事業・新分野へ進出するために分社化することです。
③内部労働市場要因とは、親会社と異なる人事制度を子会社に適用することで、人件費を削減したり、子会社に新たなポストを作る目的で分社化することです。

経営学部は今後もFD活動の1つとしてパワーランチを継続していきます。

PAGE TOP