理学部 数理科学科 談話会(題目:「Hyperlogarithm の積分級数等式」「リーマン面を観察して変形する」)を開催しました

2019.06.12

2019年6月12日(水)14:00より、万有館4階B405教室において理学部数理科学科談話会が行われました。今回は東北大学理学部助教の川﨑菜穂氏と本学理学部教授の志賀啓成氏のお二人にそれぞれ「Hyperlogarithm の積分級数等式」、「リーマン面を観察して変形する」というタイトルでご講演いただきました。

川﨑氏は本学の大学院(理学研究科数学専攻)博士前期課程修了後、東北大学大学院の博士後期課程へ進学、今年3月に博士号を取得し、4月より東北大学理学部助教に就任されています。講演ではゼータ関数や多重ゼータ関数の一般化であるHyperlogarithmに関する講演者の最新結果を解説していただいた他、本学や東北大学での学生時代の様子、東北大学黒田チカ賞受賞の様子などをスライドで紹介していただきました。

また、志賀氏の講演ではリーマン面とそのタイヒミュラー空間について、学生向けにその基本的な考え方を中心に解説していただきました。リーマン面を正則関数のグラフと捉えるなど、歴史的な導入の経緯が分かる内容となっていました。

当日は教員だけでなく、学部生・大学院生も多く参加し熱心に講演に耳を傾けていました。講演後には、学部一年の学生からも質問が出るなど活発な議論が行われ、講演内容についての理解や大学院・研究への興味を深めている様子でした。

(※)談話会は、学内教員や研究実績のある研究者を招聘して定期的に講演会を行うことで、理学の最先端の研究内容に触れ、研究意欲の促進、教育・研究の質的向上を図ることを目的として実施しています。参加は、教員だけでなく、学部生、大学院生、その他一般の方々も可能です。

志賀教授の講演
川﨑氏の講演
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