文化学部学生が葵祭「輿丁役」(よちょうやく)をつとめあげる

2019.05.15

5月15日、文化学部京都文化学科「京都文化演習」および「京都文化基礎演習」(担当:笹部 昌利 准教授)の受講生のなかから、男子学生8名が、令和最初の葵祭に参加しました。
王朝の伝統、風俗を今に伝える葵祭は、上賀茂神社と下鴨神社の例祭で、御所車、勅使、供奉者の衣冠など、全てを葵の葉で飾り、天皇からの使者である勅使が上賀茂、下鴨の両社に参向する道中におこなう「路頭の儀」が祭り最大の見どころとなります。
京都文化学科 笹部ゼミでは、行列の主役といえる「斎王代」を担ぐ「輿丁役」への参加、奉仕をおこなっています。
10時30分に、斎王代を乗せた「御腰輿」(およよ)が、禁裏御所清所門を出立。参加学生の緊張した面持ちと立ち振る舞いから、いにしえより続く京の伝統文化を自分たちが動かしているのだという強い自負心が感じられました。12時に下鴨神社に到着。汗ばむ陽気ではありましたが、15時30分、斎王代を乗せて、無事、上賀茂神社に到着しました。
今年、輿丁役の代表をつとめた上田 致聖さん(京都文化学科・3年次)は、今年で3度目の参加。奉仕を終え、「2年前、最初に奉仕した時は、先輩についていくのが精いっぱいで不安だったが、今年は代表として、斎王代へのお声かけ、他の輿丁への気配りができ、祭祀に参加することの意識が変わった。何よりも斎王代を無事に上賀茂神社まで送り届けることができ安心している。葵祭が未来永劫続いていくことを願う気持ちが一層強くなった。」と力強く話しました。
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