生命科学部 バイオフォーラム2019 開催報告(5月14日)

学生をはじめとして多くの人が参加されました
5月14日に令和最初の生命科学部バイオフォーラムを開催しました。演者として大阪大学タンパク質研究所の原田慶恵教授をお招きし、「1分子イメージング顕微鏡によるタンパク質の機能解析」という演題のご講演をいただきました。
生物が生きていく上でタンパク質は最も基本となる生体分子です。このタンパク質の働く仕組みを知ることは、生命の本質を知ることにも繋がります。しかし、タンパク質はとても小さく、その形や動きを見るにはちょっとした工夫が必要です。そのためには、タンパク質に顕微鏡でも見ることができる目印をつけ、タンパク質一つ一つの動きを直接見る1分子観察という方法が有効です。原田先生は、日本のお家芸ともいえる1分子観察法開発の黎明期に活躍された研究者で、どのような考え方、経緯でタンパク質の動きを捉えることができたか、をとてもわかり易くご説明くださいました。さらに、現在行っている細胞内の局所温度を測るという現在進行している研究に関してもご紹介いただきました。講演には学生の方も含め、多くの参会者が集まり、活発な質疑応答が行われました。女性で研究者を目指している方には、とても感銘を与え、勇気づける講演だったと思います。
PAGE TOP