マラード宇宙科学研究所サイエンス実習 帰国報告

2018.09.09

グローバル・サイエンス・コースの理学部3年次生以上を対象とした「マラード宇宙科学研究所サイエンス実習」が英国にて8月30日から9月9日までの日程で実施されました。ロンドン市内社会研修(3日間)と、マラード宇宙科学研究所での研究体験(5日間)で構成されたプログラムに、理学部生3名が参加しました。

ロンドン市内社会研修では、グリニッジ天文台や国立科学博物館などを訪れました。
特にグリニッジ天文台内の小さな展示スペースには、様々な体験によって天文学に触れる設備があり、日本の科学館で目にするものとはまた違った工夫の凝らされた展示や、歴史・スケールを感じさせる展示に感心し、時間を忘れて見学をするほどでした。
またロンドン市内では、日本とは全く異なる雰囲気の中での日常生活・会話を通じて、英国の歴史や文化に直接触れ、研究体験のために英語を使うための良い準備ができたようです。
その後のマラード宇宙科学研究所での研究体験では、研究所近郊の街で一般家庭にホームステイをしながら、昼間は研究所内で研究体験に取り組みました。
ホームステイ先では、各自別々にイギリスの家庭に滞在し、朝食や夕食を含めた日常生活を過ごしました。また研究所でも、各自別々の研究グループに加わり、全く異なる研究テーマに取り組んだほか、研究グループのメンバーと昼食やティータイムを共に過ごしました。いずれも英語でなければコミュニケーションのとれない集団の中に1人で混ざり、逃げ場の無い環境での生活を1週間過ごしました。

研究体験では、一人につき一人、研究所所属の大学院生が研究指導を担当してくれていましたが、それぞれがすぐに担当の大学院生と打ち解け、意志の疎通に苦労しても決してめげること無く、結果としては、各自予想以上のスピードで研究を進めていました。
最終日には、それぞれの研究成果に関するプレゼンテーションを英語で行い、研究所内の参加者からの質問にもしっかり答えていました。そして成果発表の最後には、研究所副所長のMark Cropper(マーク・クロッパー)教授からそれぞれの学生に実習の修了証が手渡されました。

短期間の留学プログラムではありましたが、参加した学生にとっては何もかもが初めての経験であり、毎日が新鮮で充実していた様子でした。
なお、このサイエンス実習の報告会を10月3日(水)13時30分からグローバル・コモンズにて開催いたします。本プログラムを経験した学生達の生の声を是非お聞きください。
国立科学博物館にて記念撮影
TAから研究指導を受ける様子
最終日に実施した研究内容のプレゼンテーションの様子
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