京都文化学科「京都文化特論V」でゲストを招きました

2018.01.12

京都文化学科では、「京都文化特論V」(担当:坂田 憲治 講師)を秋学期に開講しています。この授業では、京都文化の華と言われる「花街の文化」について学びます。
実演をしながら、三味線の音色の違いを説明する野中氏

12月22日の授業では、三味線職人の野中 智史氏をゲストに招きました。
野中氏は、幼少より三味線の稽古を始め、20歳より三味線の製造販売を行う今井三絃店に勤務して、同店の今井 善一氏に師事。主に三味線の棹の製作をし、その傍らで、お茶屋、料亭、落語会の下座で演奏活動も行っています。
講義では、三味線の構造や、中国や琉球から伝来し、日本でどのように根付き拡がっていったかを説明。その後、実際に演奏をしながら、長唄や浄瑠璃等によって三味線の種類が違い、音色までも違う等のお話をされました。
 

花街の世界について、説明される真咲さん
1月12日の授業では、祇園甲部の現役芸妓である真咲さんをゲストに招き、花街に生きる芸妓としてのお話を聴きました。
真咲さんは、7年前に祇園甲部より舞妓として店出し(デビュー)をし、5年間の舞妓を経て、2年前より芸妓として忙しい毎日を送られています。
講義では、花街での年間行事等について説明。また、舞妓になった理由や、普段はどのような生活を送っているのか等についても触れられました。
「花街の文化」を直接体験した学生たちは、初めて聴く三味線の生音や、普段は聴くことができない花街の世界について興味津々の様子で、真剣な眼差しで熱心に聞き入っていました。
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