理学部宇宙物理・気象学科 談話会「惑星周回探査機からの分光観測を利用した惑星大気の研究」を開催しました

2017.11.29

理学部では外部講演者の方による談話会を定期的に開催しており、11月29日に、客員研究員として本学に短期滞在中のSéverine Robert博士(ベルギー宇宙航空研究所研究員)による講演が行われました。講演のタイトルは「Characterization of planetary atmospheres using SOIR/VEX and soon NOMAD/EMTGO(惑星周回探査機からの分光観測を利用した惑星大気の研究)」であり、Robert博士がこれまで携わってきた、金星・火星大気研究の最新成果についての発表でした。特に、金星や火星を周回する惑星探査機からの太陽光掩蔽(えんぺい)観測というユニークな観測手法による大変興味深い成果が紹介されました。
談話会には1年次生を含めた学生の参加もあり、講演終了後に英語で熱心に質問をしている姿も見られました。金星と火星は地球に「似た」惑星として、我々が具体的に知ることが出来る唯一の天体です。それらの大気や表層環境が地球とどう似ているのか、そしてどのように異なっているのかという問いから始まる比較惑星科学の最前線を、本講演を通してより身近に感じられたのではないかと思います。
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