文化学部 祇園祭の新授与品企画開発コンペティションが行われました

2017.11.10

京都文化学科2年次生対象の「京都文化基礎演習B」(担当:小林 一彦 教授)では、函谷鉾保存会様・株式会社伊藤屋様からの依頼を受け、祇園祭で観光客向けに授与(販売)される、「ちまき」「手拭い」など定番の品々とは異なった、これまでにない新しい授与品の開発に取り組んでいます。その新授与品の企画開発コンペティションが11月10日(金)に実施されました。
発表の様子
試作品を製作してアピールするチームも
当日は、6チームに分かれて、それぞれのチームが競い合い、プレゼンテーションが行われました。今年の祇園祭で授与(販売)現場のテントを担当していたメンバーが集ったチームは、お客様からの声を分析するところからスタートしたそうです。また、老若男女のいずれにも愛される授与品開発をめざしたチーム、アンケートを実施して、その統計結果をもとに企画を立案したチーム。さらにホテルのアルバイトで外国人と接している経験を活かし、急増する外国人観光客にターゲットを絞った授与品の提案もありました。
審査をする3・4年生たち
会場審査員として、これまで祇園祭の運営にリーダーとして参加してきた4年生3年生がつとめました。採点後には「就職活動では、似たようなプレゼンテーションをしなければならない機会もあり、こうした経験を2年生から積んでおくことは、近い将来、必ず役に立つ」、「立派な発表だった。祇園祭の現場の経験が活かされていて、これで来年の祭は安心して任せられる。新授与品の企画開発は私たちの時にはなかった課題なので、正直、いまの2年生がうらやましい」、などの言葉が後輩たちに贈られました。なお、会場審査員による5段階の採点は、合計すると6チームすべてが3点差にひしめき合う大混戦。上位3チームの新授与品を大学案として提案する運びでしたが、結局、順位は決めないままに、すべてを候補として回答し、最終的には函谷鉾保存会様に決めてもらうことになりました。採用されれば、来年の祇園祭に本学の学生が考案した新授与品が、テントに並んでいることになります。
最後に、学部長の若松教授から「2年生のこの時期に、これだけのプレゼンテーションができるのはすばらしい。相当の準備をしてきたにちがいない。6チームとも現場経験や出発点を共有しながら、一つとして同じ授与品がなかったことも驚きで、よくアイディアが練られていた証拠だと思う。引き続き地域連携にがんばって欲しい。」と激励の講評があり、イベントは成功裏に終了しました。
小林ゼミの学生たち
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