京都文化学科の学生が上賀茂神社で日本文化を伝承するワークショップを開催

2017.10.01

文化学部京都文化学科の専門教育科目「京都文化特殊演習」の受講生8名が10月1日(日)、一般社団法人心游舎とともに子どもたちに日本文化を伝承するワークショップを開催しました。
心游舎は、「日本の伝統文化が生き続けることができる土壌を形成したい」、そしてその核となる子どもたちに「本物の日本文化にふれる機会を提供したい」という、彬子女王殿下(本学日本文化研究所研究員)の思いに共鳴した有志一同で設立された団体。今回の企画は、彬子女王殿下が京都文化特殊演習の担当教員であることから、授業の一環として実現しました。
檜皮剥ぎ体験
当日は、心游舎の会員を中心に41名(うち、子ども20名)が参加。秋晴れのもと、「神様のおうちを作ろう!」 と題した檜皮(ひわだ)を使ったワークショップに取り組みました。
ワークショップは、参加者全員で上賀茂神社に参拝した後、境内にある林に入りスタート。参加者らは青いTシャツを着用した学生のサポートを受けながら、檜皮剥ぎや檜皮の竹釘打ち体験、式年遷宮で修復中の重要文化財「楼門」の檜皮の葺き替え作業の見学などを行いました。
竹釘打ちに挑戦
楼門の檜皮の葺き替え作業を見学
また、ワークショップ終了後には、上賀茂神社客殿にて、受講生によるお茶会が催され、参加者たちはワークショップの疲れを癒すお茶席を楽しみました。
小学生を中心とした参加者からは、「檜皮と竹釘で、あんなに大きな屋根ができていることに驚いた」、「はじめてお抹茶は、とてもおいしかった」といった声が聞かれ、それぞれ満足した表情でした。
客殿でお茶菓子を振舞う学生
もてなしのお茶を点てる学生
彬子女王殿下は、ワークショップ終了後「学生たちは、しっかりと準備をしてくれた。学生の様子を見ていると、大人たちが忘れかけている何事にも楽しみながら取り組むことの大切さに気づかせてもらった」と感想を述べられました。
また、「今後も上賀茂神社と京都産業大学で様々な形でワークショップを実施していきたい」と抱負を述べられ、ワークショップは盛況のうちに終了しました。
参加者全員で記念撮影
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