総合生命科学部 永田 和宏 教授が国際組織「The Protein Society」から、2017年度“Hans Neurath Award(ハンス・ノイラート科学賞)”を受賞

平成29年度世界のタンパク質研究をリードする国際組織「The Protein Society」より、本学総合生命科学部の永田 和宏 教授が、タンパク質科学の基礎研究の分野において格別の功績をあげた個人に贈られる「Hans Neurath Award(ハンス・ノイラート科学賞)」を受賞し、授賞式が7月にカナダ・モントリオールにおいて執り行われました。
永田教授は、8月1日(火)に大城学長へ受賞報告を行い、現在の研究活動や今後の展開について意見交換がなされました。

2017年度“Hans Neurath Award(ハンス・ノイラート科学賞)

京都産業大学 総合生命科学部 永田 和宏 教授

受賞理由(The Protein Society提供)

永田博士は、小胞体におけるタンパク質の品質管理機構に関する我々の理解を深め、前進させる基本的な発見をもたらした。功績としては、第一に、コラーゲン特異的な分子シャペロンHsp47の発見と、その基礎的な機能解析があげられる。さらに、哺乳類細胞における小胞体恒常性の維持機構と、小胞体関連分解によるタンパク質品質管理の基本的な分子機構の解明を進めた。最近では、独自に発見したEDEM-ERdj5システムによる、変性タンパク質の小胞体関連分解機構の解明の功績が顕著である。

参考

本賞の記念するHans Neurath博士は、「The Protein Society」の創立会員であり、Protein Science誌とBiochemistry誌を創刊して初代編集長も務めた。本Societyの初期の成功に対する彼の貢献は、生化学分野への多大の貢献にとどまらず、タンパク質そのものの初期の理解に対する大きな貢献にもあった。

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<Protein Society Awards>

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