文化学部の学生が京都祇園祭の山鉾行事へ参加!

2017.07.17

ユネスコ無形文化遺産に指定され、1ヵ月にわたり各種の神事・行事がくり広げられる祇園祭。今年も祇園祭の山鉾行事へ京都文化学科の学生が参加しました。
今年も、祇園祭に欠かせない厄除けの粽作りや販売をはじめ、山鉾の試運転ともいえる行事の曳き初めや祇園祭の見どころとなる山鉾巡行では、学生たちも鉾の綱を曳き、保存会にとってなくてはならない存在となりました。
取組みを開始して5年目となる今年は、これまで培ってきた祇園祭のノウハウをもとに、函谷鉾保存会の取組みに加えて郭巨山(かっきょやま)保存会での活動が新たにスタート!学生たちは山鉾によって全く異なる歴史や文化、伝統にも戸惑うことなく、さらに活動の場を広げました。
函谷鉾保存会との活動が始まったのは2013年。函谷鉾町はこれまで商業地に位置して住民のいない町とされ、伝統の継承に課題を抱えていました。函谷鉾保存会では、以前にも学生と協力した取組みが行われていましたが、単年度での実施で、伝統文化の継承という根本的な解決には至りませんでした。その函谷鉾町で、京都文化学科の学生は祇園祭の取組みを通じて京都の伝統を受け継ぎながら、その大切さや重みを学んでいます。
さらに、個々の理解度向上のため「函谷鉾検定」と称した祇園祭に関する試験を自ら設定。函谷鉾の活動へ携わるにあたり、祇園祭の運営全般にも関わるため、観光客に対する祇園祭の解説や質問対応も当然必要となります。祇園祭の取組みへ参加するためには、この検定での基準点を満たすことを必須条件としています。
座学だけでなく、現地での活動からしか得ることのできない経験を通じて、長い歴史を誇る京都の伝統文化を学び、学生たちは街と共に成長しつ続けます。
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