神山天文台 全国同時七夕講演会2017「天の川と超巨大質量ブラックホール」を開催

2017.07.08

7月8日(土)、全国同時七夕講演会2017「天の川と超巨大質量ブラックホール」が神山天文台で開催され、約70名の参加がありました。
この講演会は、7月7日の七夕の夕方を中心とした前後の期間中に、全国各地で同時に講演会を開催し、天文学の普及の輪を広げようとするもので、日本天文学会と天文教育普及研究会との共催事業として、神山天文台が実施するものです。

今回は神山天文台主任研究員の中道 晶香 氏が、七夕の星と伝説を紹介し、天の川の中心のひときわ明るい場所が本学の学章のいて座の方向であり、天の川はなぜ夏に見易くなるのかを解説しました。さらに、天の川の中にひそむ超巨大質量ブラックホールの周りを回る恒星たちの動きを紹介し、超巨大質量ブラックホールと銀河が共に進化する最新の研究成果にも触れました。

講演会には、七夕という事もあり、大人の方だけでなくお子様もたくさん来場されました。講演内容にはお子様には難しい部分もあったかもしれませんが、七夕についての話など、興味を持って聞いていただけたようです。
参加者からは「天の川銀河の仕組みが理解できました」、「ブラックホールに関心を持つことができてよかった」、「小さい子供もどんどん質問していてよい催しでした」などの感想が寄せられました。

あいにくの曇り空でしたが、講演会後に予定されていた観望会では、光の実験と3D映像を用いた解説、1.3m望遠鏡を動かしながら解説するデモンストレーションなどが行われ、観望会後半には雲の間から、わし座のアルタイル(彦星)、こと座のベガ(織姫星)など七夕にちなんだ星を小型望遠鏡で見ていただくことができました。

中道研究員の話に耳を傾ける参加者
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