文化学部京都文化学科 専門教育科目「京の食文化論」で京菓子司「末富」主人 山口 富藏氏が講義

2017.07.05

文化学部京都文化学科では、第一線で活躍する京の料理人をゲスト講師として招聘し、世界遺産に認定された“和食”の生きた魅力を考察する「京の食文化論」(担当:吉澤 健吉 教授)を春学期に開講しています。
親しみやすいトークで、穏やかに語り掛ける山口氏
7月5日(水)は「京の和菓子」と題し、京菓子司「末富」主人 山口 富藏氏を招いて講義を行いました。
講義では初めに、日本の和菓子のルーツである京菓子の成り立ちについて説明。日本人の「甘味」の歴史は織田 信長の時代に始まり、砂糖の生産ができなかった日本では、江戸時代、キリシタンによって初めて砂糖が持ち込まれた後、幕府の許可を得た248軒の菓子屋だけがお菓子の生産を許されていた高級品だったと振り返りました。
「京菓子」について、熱心に聞き入る受講生
京菓子の特徴は、お菓子のイメージや心をお客様に伝えるため、東京の和菓子のように形そのもので直接的に表すのではなく、「見立てる」ことを大切にしていると指摘。
講義の最後には約50種類の季節の和菓子について、ひとつひとつの歴史や形にまつわるエピソードを交えながらスライドを使って説明。なかには300年以上の歴史をもつ和菓子もあり、受講生たちは一流の和菓子職人の解説に感嘆の声をあげていました。
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