文化学部京都文化学科「京都文化フィールド演習」で、オリジナルの線香づくり

2017.06.08

「香りの文化」について、講義する藤本氏
6月8日、株式会社松栄堂長岡京工場にて、学外実習をおこないました。この実習は、京都文化学科で開講している「京都文化フィールド演習」(文化学部 笹部 昌利 助教クラス)の趣旨である、京都の伝統産業を直に触れるため、「香」を素材として取り上げ、その製造から利用法までを実践するべく取りおこなわれたものです。
工場見学に始まった実習は、線香の製造過程を間近で確認しただけでなく、「沈香」「白檀」といった香木のみならず、「竜脳」「安息香」といった多様な香の材料に直接触れ、製品化された線香にどのように活かされているのかを学びました。
また、藤本 悌志 株式会社松栄堂経営計画室次長より、「世界をめぐる香りの文化」と題してお話しいただき、世界史のなかの香りの文化についてわかりやすく説明いただくとともに、「調合師」という藤本氏自身の仕事の具体像についても学びました。つづいておこなわれた線香制作は、パウダー状になった5つの原料を調合して、粘土状にし、押し出し機によって棒線状に成形し、オリジナルの線香を作成するというもので、受講生は、香りの調和を求めて、制作に取り組みました。
線香を成形する
「香」を調合する
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