文化学部京都文化学科「京都文化フィールド演習」で特別講義を開催

2017.06.01

「聞香」について説明する畑氏
6月1日、11号館11308教室にて、「香老舗 松栄堂」代表取締役社長の畑 正高氏をお招きし、「香りの文化史」と題された講義が開催されました。この講義は、京都文化を実践的に学ぶ科目として、京都文化学科で開講している「京都文化フィールド演習」(文化学部 笹部 昌利 助教クラス)の一環として実施した特別授業です。
『源氏物語』での「香」の描写について講義する畑氏
畑先生は、『源氏物語』や『枕草紙』などの文学作品にみられる「香」の描写について触れ、平安時代の日本において、「香」が当時の生活や人間の意識形成にどのように作用したのかを説明されました。説明のなか、受講生に対し「慮ってください」というメッセージを投げかけられ、文学において表出する言葉を、イメージとして具現化し、それを情景として理解することの重要性について話されました。
つづいて、畑先生が手ずから三種類の香をたかれ、受講学生たちは、「聞香(もんこう:香木の香りを鑑賞すること)」を体験し、ほのかに薫る香りに、香文化の一端に触れることができました。
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