外国語学部「ドイツ語海外実習」の説明会を開きました

2017.05.31

外国語学部の専門教育科目で、秋学期に本学で行う学習プログラム(事前事後学習)と、その後に現地で専門言語を学び、異文化を直接体験する実践プログラムを組み合わせた留学プログラムである「ドイツ語海外実習」の説明会が今年も開かれました。

2017年5月18日(木)の外国語学部事務室主催の説明会に続き、ヨーロッパ言語学科は22日(月)に合同説明会を開催しました。引き続き、ドイツ語専攻では、今年度の2つの実習校ごとに、5月23日、26日、30日、31日 と4回に分けて説明会を開きました。今年度の実習校は、昨年度同様、Leipzig大学とFreiburg大学です。それぞれの地域の特色や各大学が提供するコースの特徴などを紹介して、その魅力を説明しました。

安全面での対策を万全なものにするために、経験豊富な業者と緊密な連絡・打ち合わせをこれまでに何度となく繰り返してきましたが、23日と26日のガイダンスでは学生のみなさんと初めての顔合わせもしてもらうことができました。 安心したひとたちも多かったのではないかと思います。

初めてのドイツ留学に一抹の不安を抱くのは、もちろん当たり前のことです。これまでドイツ語海外実習に参加して、多くのことを得て帰国した先輩たちも、出発前は同じ思いだった様です。そのような先輩たちの帰国後の生の声を昨年度の参加者の中からいくつか紹介します。
  • 今回の海外実習は、短期間ではあったが、様々な事を経験しました。ドイツ人やその他の国の人々と沢山交流し、様々な場所に行き、非常に良い思い出が沢山できました。この海外実習を受けたことで、長期留学も視野に入れようと思い、この一か月間は、私にとって非常に重要な期間でした。ドイツに到着して始めの頃は、不安でいっぱいでしたが、ドイツの人々はとても優しく、私はすぐにドイツに馴染むことが出来ました。ドイツは天気があまり良くないと聞きましたたが、私が滞在していた期間はほとんど晴れで、気温も高く、半袖で歩いている人もいました。(田中 雛さん Freiburg 大学)
     
  • クラスには、日本人以外にもブラジル人、アメリカ人、中国人など世界中から学生が学びに来ていて興味深かったです。私たちのようにドイツ語を学んでまだ1年も経っていない人も少なからずいました。また、周りの日本人学生は第二外国語としてドイツ語を学んでいる人ばかりでした。そのため、彼らと同じ教室で勉強していると思うと、もっと上達しなければならない、と良い刺激を受けることが出来ました。(柳田 佳穗さん Freiburg 大学)
     
  • 寮では、3人のルームメイトと一緒に生活しました。ドイツ語にも英語にも自信がなかったため会話することを避けていましたが、私が何を伝えようとしているのか親身になって聞いてくれるので、自然と会話が増えていきました。やっと仲良くなれたと思った頃には帰国しなければならなかったので、もっと積極的に話せばよかったと少し後悔しています。最終日にはプレゼントを渡され、泣かずにはいられませんでした。ドイツに素敵な友達ができて嬉しかったです。(浅川 華帆さん Freiburg 大学)
     
  • 何度か開かれた食事会では日本語を学んでいるドイツ人が来てくれ、今回の私の目標にしていたドイツ人の友達を作ることを達成することができました。ドイツ人の視点で日本のすごいと思うところや疑問に思うことについて会話を通じて知ることができ、ひらがなや漢字を教えてあげたりしました。(松浦 理央さん Leipzig大学)
     
  • 今回の派遣プログラムを振り返ってまず一言いうなら、楽しかったです。簡単で単純な言葉かと思われてしまうかもしれないけれど、それほど自分の中では強く印象に残った3週間でした。もちろん言葉の壁や、一人ということによる寂しさもありましたし、少しホームシックにもなりました。しかし、確実にこの派遣プログラムに参加して良かったといえます。ドイツ語の能力が格段に伸びたというわけでもないけれど、自分の中のドイツ語の勉強に対する意識、姿勢は変わりました。もっと勉強したい。そう強く思いました。それがこの3週間の一番の収穫だと思います。(藤原 詢さん Leipzig大学)
     
  • 三週間の生活は、授業だけでなく、毎日の生活の中でも学ぶことばかりでした。寮もドイツ語を使わなければならない環境で、ルームメイトがほぼ毎日友達を呼んでいたため、キッチンなどで会うとルームメイトの友達にも簡単な挨拶や会話をしました。それだけでも最初は心臓がバクバクし、緊張しました。学校のクラスも周りのレベルが高く、ついていけるか不安でした。授業ではドイツ語が聞き取れず、何をしているのかが分からないこともありました。しかし、先生が簡単なドイツ語に噛み砕いてもう一度説明をしてくださり、ジェスチャーや例を用いての説明により理解することができました。そこで、私は自分が理解できたのか、できていないのかの意思表示が大事で、わからない時はしっかりとその意思を伝えなければならないと学びました。最初はほとんど聞き取れなかったが、日を重ねるごとに、全てではなくても、少しずつ理解できていくのも感じることができました。(池田 萌子さん Leipzig大学)
     
  • 初めての海外ということで、海外がどういうものなのかわからないことと、事前授業などで観た外務省の危機管理動画などもあってすごく不安でした。実際行ってみると、それほど治安の面では悪いとは感じなかったものの、周りにお金を取られた人や携帯を取られたという人がいて、持ち物は絶対に身に付けることと、身につけていても注意するようにしていました。(木村 純也さん Leipzig大学)
     
  • 今までドイツのことは興味があったのですが、今回が初めての海外渡航ということもあり、期待がありつつも不安も隠せなかったのは事実でした。いざ、ドイツに渡航して先ず感じたことは、空気が違うということでした。気候的な違いもありましたが、ドイツは日本のような何に対しても無関心や無警戒な人間性ではなく、気さくに話しかけてくれて、優しく芯が太い人が多かった印象を受けました。ただ、ヨーロッパ人から見れば、アジア人の区別ができるわけもなく、中国人や韓国人とよく間違えられました。 … 今回の海外実習は自分の新しい視点と課題がたくさん発見できました。これを機に今後の大学生活を見直し、更なるドイツ語能力の向上と、新しいことにチャレンジしたいと考えるようになれたことは、いい実習ができたのではないかと思います。(武井 亮一さん Leipzig大学)
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