「京都の伝統文化」で邦楽家の重森 三果さんが講義

2017.05.17

5月17日、共通教育科目「京都の伝統文化」において、本学外国語学部卒業で邦楽家の重森 三果さんが講義を行いました。講義内容は「京都における日本音楽の流れ」でした。

この講義では日本の音楽史を6つに分けて紹介されました。6つの時代とは、1.原始民族音楽時代2.大陸音楽輸入時代3.大陸音楽日本時代4.民族音楽興隆時代5.民族音楽大成時代6.洋楽輸入時代です。5.民族音楽大成時代の説明では、重森さんの専門である江戸時代に生まれた浄瑠璃が紹介されました。浄瑠璃は、ストーリー性が高く演劇的な音楽であるとともに、庶民にも親しまれていたと述べられました。

また、講義中には実際に三味線の演奏がなされ、三味線の素材や構造についても触れられました。例えば、三味線の棹には細棹・中棹・太棹があり種目によって使い分けることや、さわりという部分があることで独特の響があり共鳴音がでるという説明とともに、三味線の演奏で川の流れや雪の降る場面を表現されました。

最後に、「京都は平安時代の音楽である雅楽等を神社や祭りで昔と変わらない形で聴く機会もある。また、京都国立博物館にも弥生時代の鈴などの楽器が常設展示なされているため、興味があったら見に行ってほしい。」と語られました。

【記事・写真:学生広報スタッフ 千石 里絵(経営・1年次)、村地 美涼(現代社会・1年次)】

三味線の構造について話す重森さん
実際に川の流れを三味線で表現された
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