文化学部京都文化学科「京都文化フィールド演習」で久田家の茶室半床庵を見学

2017.05.13

古都・京都の町に出てホンモノの京都文化に触れようと、京都文化学科では1回生から「京都文化フィールド演習」を開講しています。
「京都文化フィールド演習D」(担当:吉澤 健吉 教授)では、本年度の第一弾として5月13日(土)、表千家久田家の茶室半床庵(京都市中京区高倉通二条下ル)を訪問しました。
ほの暗い茶室・半床庵で説明を受ける学生
久田家は千利休の時代に活躍した茶人、久田 宗栄(1557-1624)を初代とし、現在十三代続く茶家です。千家とは親戚関係にあり、これまで表千家や武者小路千家に男子が途絶えた時、養子を送り込んできました。
この日、茶室七畳敷に正座した学生たちは、岩崎 源 先生の解説で、三千家の歴史や久田家と表千家のゆかり、冬の炉と夏の風炉の違い、千 宗旦の言葉「茶の湯とは、耳に伝えて目に伝え、心に伝え、一筆もなし」の意味などを学んだあと、実際にお茶席を体験しました。
茶室七畳敷で薄茶を味わう学生たち
学生たちは、実際に茶室への席入りの仕方や和菓子の食べ方、薄茶の飲み方を実践。床の間に飾られた幕末の大徳寺瑞峯院住職、大綱 和尚の和歌の軸や、初代 大西 清右衛門の唐金の花入れに差した一輪のオオヤマレンゲのつぼみを愛でながら、永楽 善五郎、西村 徳泉といった有名作家の茶碗で一服を味わいました。
また、隣接する登録有形文化財の茶室・半床庵(四畳中板)も見学。外の喧騒が嘘のように静かな「市中の山居」での贅沢なひとときに、五感で深い感銘を受けていました。
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