映画「さとにきたらええやん」上映会開催報告

2017.04.26

2017年4月26日(水)に、映画「さとにきたらええやん」の学内上映を行いました。この上映は、昨今、話題となっている「子どもの貧困」について現状を知り、考えることをねらいとし、ボランティアセンターが企画しました。 

映画「さとにきたらええやん」上映会

日程 2017年4月26日(水)
時間 [1回目]13:30-15:30 [2回目]17:15-19:15
場所 Lib.コモンズ(図書館ホール)

映画「さとにきたらええやん」は、日雇い労働者のまち・釜ヶ崎にある子どもたちの集いの場「こどもの里」を舞台としたドキュメンタリー映画です。この映画には、解説は一切ありません。登場する子どもたちやその家族、職員、まちの人たち、時には監督自身も登場する関西弁でのやりとりで構成されています。誰も敬語は使っていませんが、お互いに尊敬しあっていることがわかります。また、各所に、SHINGO★西成のHIPHOPが使用され、釜ヶ崎にくらす人たちの思いが代弁されています。
こどもの里は、子どもたちのニーズに合わせて、さまざまな役割を担っています。子どもたちの遊び場であり、学びの場であり、緊急一時保護の場であり、ある子どもにとっては生活の場-「家」としての役割の持っています。家族にとっては相談できる場であり、子育てを学ぶ場であり、また休息の場としての役割を担っています。釜ヶ崎という地域にとっても、住民の交流の場であり、子どもの頃を過ごした思い出の場であり、心の拠り所としての役割を持っています。すなわち、こどもの里は子どもたちのためだけの場所ではなく、「みんなのさと」でもあるということがわかります。
障がいや貧困、いじめなど、壮絶なまでの生きづらさを抱える子どもたちとその家族を、こどもの里はどこまでもやさしく受け止めます。その姿は、支援という言葉に収まることなく、本当の多様性や社会的包摂とは何かを私たちに教えてくれます。


上映後は、参加者とともに「子どもの貧困」について考える時間を設けました。現代の貧困は「見えない」ことが特徴で、特に子どもの貧困と格差は可視化することが困難です。それでありながら、じわじわと社会の分断を招く深刻な問題です。最後に、子どもの貧困に取り組むNPOを中心に、福祉・教育分野における支援活動の紹介を行いました。
ボランティアセンターでは、ボランティア活動が対象とする社会問題を紹介していきます。ぜひ、みなさんとともに考え、解決に取り組む活動とみなさんをつないでいきたいと考えています。

参加者の声(アンケート回答より)

アンケート回答数:7

映画を見てみようと思ったきっかけは何ですか?

(複数回答)
項目 人数
1.釜ヶ崎という地域に関心があるから 4
2.子どもの貧困に関心があるから 3
3.子どもの分野での活動に関心があるから 1
4.友人に誘われたから 1
5.その他 2

映画をご覧になってのご感想はいかがでしたか?

項目 人数
1.よかった 7
2.どちらかといえばよかった 0
3.どちらともいえない 0
4.どちらかといえばよくなかった 0
5.よくなかった 0

映画をご覧になって、印象に残った場面を教えてください。

・運動会で子どもとおっちゃんたちがふれ合っているシーン。
・里にいる子ども達が親想いで、親を助けようとしているところ。
・デメキンに通帳を確かめられているときのマユミの表情
・いろいろな事情を抱えている
・大人も子どももどんな居場所で成長していくかがとても大切になってくるというのが分かった。
・釜ヶ崎に住む人が、お互いに支え合うために集まって活動しているところ。
・ラップの歌
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