第12回企画展講演会「公益財団法人美術院 仏像修理100年の足跡とこれから」開催

2017.02.19

2月19日、むすびわざ館ホールにおいて、八坂寿史氏(公益財団法人美術院 西洞院工房長)を講師に迎え、第12回企画展講演会「公益財団法人美術院 仏像修理100年の足跡とこれから」を開催した。
仏像修理技師の話を聞くことができる貴重な機会に、総勢180名が耳を傾けた。

八坂氏は美術院の成り立ちや、仏像の種類や時代別の特徴などにも触れ、「現状維持修理」を基本とした、仏像修理の理念について語られた。
また、美術院で修理した代表的な仏像を取り上げ、仏像の修理箇所のスケッチや記録写真を紹介した。風雨や直射日光で退色が激しい像にはアクリル絵具が使用された話や、油性塗料で着色された仏像の対処法など、仏像修理に携わってきた技師ならではの話題も飛び出した。

講演会終了後、参加者の多くがギャラリーに足を運び、講演会の内容を振り返りながら展示を楽しんでいた。

八坂寿史氏(公益財団法人美術院 西洞院工房長)
修理前後の写真を並べて解説する八坂氏
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