「台湾的中國語教育」講演会が開催されました

2016.12.07

2016年12月7日(水)に本学において、英中言語文化交流史研究会・中国語専攻による研究成果講演会が開催されました。講演者は林慶勲(Dr. Lin Ching Hsiun)東京国際大学教授(國立中山大學退休栄譽教授)、演題は「台湾的中國語教育」でした。司会と進行は森 博達 教授が担当しました。
講演内容は、16世紀~20世紀の台湾における民族の形成過程、原住民、客家人、本省人、外省人などに区分される複雑な民族構成と言語事情、二度に渡り強制実施された「國語教育」の経緯とその展望、注音字母の淵源と成立過程などについてでした。日頃接することのない貴重な内容を、中国語専攻をはじめとする本学学生、教員は興味深く聴講しました。
また、2014年に本学と学術交流協定を締結した台北教育大学の由来についても紹介されました。林 慶勲 教授には、この協定締結に際してご尽力いただいた経緯があります。
講演は終始中国語で行われましたが、濱北 誠司さん(4年次生)、田中 御国さん(3年次生)による同時通訳を伴っていたため、中国語専攻1~2年次生も充分に内容を理解することが出来ました。

講演終了後、学生達から台湾中国語の字体の問題、台湾語・客家語の現状、英語教育、学業成績などについて活発な質疑があり、林教授は丁重に応答されました。本講演会での聴講を契機として、学生達の間には台湾の言語・文化についての知識と興味・関心が増すとともに、同時通訳を担当した濱北さん・田中さんの語学力を目指して翻訳能力の向上を目指す下級生も現れています。
午前中の講演の後、午後から、本学特定研究資金による「清末民国初期成立の漢語白話文体に見える歐化語法現象の実証研究」成果発表会が森 博達教授司会のもとに行われました。発表者及び発表題目(発表15分、質疑応答10分)は以下のとおりです。
 
  1. 13:15-13:20:開会宣言(森 博達 教授)
  2. 13:20-13:45:“有関徐志摩的歐化語法”(関 光世 教授)
  3. 13:45-14:10:“動詞「喺」的淵源:粤語歴史上的歐化語法之一例”(矢放 昭文 教授)
  4. 14:10-14:30:對於林慶勲教授講演內容及研究會課題的問答質訊。
講演後の林 慶勲 教授と森 博達 教授
中国語で質問する学生
質疑応答の様子
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