文化学部京都文化学科「京都文化フィールド演習」で特別講義を開催

2016.05.19

5月19日、11号館11308教室にて、「香老舗 松栄堂」代表取締役社長の畑 正高氏による特別講義が開催されました。この講義は、京都文化を実践的に学ぶ科目として、京都文化学科で開講している「京都文化フィールド演習」(文化学部 笹部 昌利 助教クラス)の一環として実施した特別授業であり、畑 先生の講義は、昨年につづいて二度目となります。
講義のはじめに、畑 先生が手ずから三種類の香をたかれ、受講学生たちは、「聞香(もんこう:香木の香りを鑑賞すること)」を体験しました。また、畑 先生は、学生に香りの別を問い、自分なりの言葉で説明することを求め、自己の思いを具現化、具体化する必要性を喚起されました。
つづいて、『源氏物語』や『枕草紙』などの文学作品にみられる「香」の描写について触れ、平安時代の日本において、「香」が当時の生活や人間の意識形成にどのように作用したのかを説明されました。説明のなか、畑 先生は、学生に対し「慮ってください」というメッセージを投げかけられ、文学において表出する言葉を、イメージとして具現化し、それを情景として理解することの重要性について話されました。
香を薫く畑 先生
香を聞く学生
武家の「香」と宮廷の「香」の違いを説明される畑 先生
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