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コーオプ教育研究会・勉強会を開催しました。

 海外先進事例調査の一環として、CWIE(:Cooperative and Work-Integrated Education)に関する研究会・勉強会を開催しました。

*  CWIE(Cooperative and Work-integrated Education)
 産業界と高等教育機関が協働して実施する人材育成プログラムで、学修と仕事を統合したコーオプ教育,インターンシップ,国際コーオプ,サービスラーニング等を含む包括的な経験教育プログラムです。

 第1部となるコーオプ教育研究会では、京都産業大学コーオプ教育研究開発センター運営委員会委員の田中経済学部教授より、コーオプ教育の創始者といわれるハーマン・シュナイダーの取組が紹介され、大学教育におけるコーオプ教育の有用性について、報告がなされましたた。報告の終わりには、今後の日本の課題として、以下が提言され、これに関する質疑応答がなされました。

(大学に対して)
 ①長期有償インターンシップの実施
 ②海外インターンシップの普及
 ③教員の理解促進とコーオプ教育とアカデミック科目とのバランス調整
 ④コーオプ教員の育成

(産業界に対して)
 ⑤産業界の理解者の増加

(行政に対して)
 ⑥高等教育と就業教育の一体化に対する理解促進
 ⑦コーオプ科目の単位の位置づけの整理<  

 続いて、Durban University(南アフリカ)においてコーオプ教育のディレクターを努めるシャキール・オリ氏より、コーオプ教育が人材育成に与える効果を中心に、南アフリカでのコーオプ教育について報告がなされました。報告では、コーオプ教育が高等教育として機能するために、プログラムに組み込むべきプロセスや仕組み、労働を「学修」とするための教育的配慮等について、具体的な事例とあわせて報告がなされました。

 報告の後、南アフリカで普及、発展した要因などについての質疑応答がなされ、盛況のうちに閉会した。

■  開催概要
開催日時:平成27年2月24日(火)
開催場所:京都産業大学図書館ホール
参加者数:43人
     (内訳)
     大学等 32人(学外10人 学外22人)
     企業等 11人

■  プログラム
第1部 コーオプ教育研究会
 報告①「コーオプ教育の創始者ハーマン・シュナイダーの取り組みと
     日本が学べること」
    講師:田中 寧 (京都産業大学経済学部・教授)
    概要:100年ほど前にアメリカで始まったコーオプ教育について、
       その創始者シュナイダー教授の考え、当時のアメリカ社会の
       状況、そして、その後のコーオプ教育の発展について解説が
       なされた。
       さらに、そこから見えてくる日本のキャリア教育の進むべき
       方向性について提言がなされた。
 報告②「コーオプ教育の導入が人材育成に与える効果、そしてWACE
     世界大会開催の意義」
    講師:シャキール・オリ 氏 (Director, Cooperative Education,
       Durban University of Technology)
    概要:南アフリカの事例を基に、海外におけるコーオプ教育導入の
       背景、効果、プログラム運営上の工夫について解説がなされた。

第2部 勉強会
      研究会での報告内容を整理し、本事業におけるプログラムの多様な展開や可能性、
     及び今後の課題について意見交換を行った。

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