異形賀茂祭絵巻 紙本淡彩 1巻 弊物使、勅使などを中心に、賀茂祭の行列の一部を 異形異類であらわした絵巻の模本。 奥に「安政三年丙辰正月廿九日写 久緑斎春松」の 落款と二印があり、制作年、筆者を明らかにするが 久緑斎春松については不詳。 本奥書「異形賀茂祭 法橋訥言図之」が写されており、 原本は現在出光美術館に所蔵される一巻である。 出光本は『訂正増補考古画譜』によれば、妙法院宮の ために制作されたものの画稿で、高島千春から挙母 内藤家に移ったことが記録されている。