Sagittarius
2023.03.20 特集

笑福亭鶴瓶さんインタビュー!京都産業大学での思い出&コミュニケーション力の秘密に迫る

Writer
笑福亭鶴瓶さん。1970年京都産業大学入学の6期生。

春からの新学期に向け、新入生の皆さんも、新しい学年になる皆さんも、期待と不安でいっぱいだと思います。今回は、京都産業大学出身の私たちの大先輩!笑福亭鶴瓶さんにインタビューしました。入学当初のエピソードから初対面の人と仲良くなるコツまで、学生生活のヒントになるメッセージがたくさん詰まっています。

入試の日に出会った人が今の奥さん!京都産業大学での思い出

京都産業大学を選んだ理由と、印象深い出来事を教えてください。


高校時代の友達が近畿大学に進学する子が多かったから、違う大学に行ったら新しい出会いがあるなぁと思って、京都産業大学を選びました。一番思い出深いのは、昔の第一食堂※での出来事かなぁ。入試の日、昼食の時に、初対面の受験生たちが食事をしている前に出ていって、「こうして集まってもらったのは他でもない!」と、大きい声で僕が登場したのね(笑) 。その時はなぜか気持ちが盛り上がってて。そのまま前にいる人をいじったり、トークしたりして、その流れで「ほら、こうやってカレーを食べているやつもおる!」と、さして目立ったところはない女の子に絡んだの。すると、その子は怒るわけでもなく、かわいく舌を出して笑ってくれた。実はそれが今の奥さんやねん。
※第一食堂は、当時の8号館(現在の並楽館)1階にあった学生食堂です。

カレーを食べている時に、突然話しかけられて驚く奥さんのリアクションを再現する笑福亭鶴瓶さん。
えー!それって、まさに一目惚れですね。その後はどうされたんですか?


今まで一目惚れするなんてことはなかったから、不思議なもんや。入学してからも、「あの子も受かったかな?」って気になって。その子も受かってるってことが分かって、すぐに落語長屋のマネージャーになってもらうよう頼みに行った。そこから仲良くなっていってん。
その後、僕は結局中退して、師匠(六代目笑福亭松鶴)の元に弟子入り。今はお笑いの人も生活できているけど、当時は落語家がご飯食べれるっていう保証はなかった。やりたい職業に就きたいと思って、落語の世界に飛び込んで。それが運良くこうなっただけで、今も学生気分で仕事してるよ。皆も学生気分で仕事をしながら、今に至る方が絶対にいいで!

京都産業大学の魅力はどこにあると思いますか?


僕が学生やった頃は、「どんなことも、とにかくやろうや!」っていう勢いがあって、おもろいパワーがみなぎっていた。今の子たちは分からんけど、計画的にいろいろ取り組むイメージがあるかなぁ。失敗を恐れずなんでもやってみると、信じられへんくらい楽しいで。その時つるんでた大学時代の友達とは、今もずっと仲良いしね。

失敗するって、大事ですよね。私もアルバイトで大きな失敗をしたのですが、反省を生かして、今は成長してるなって感じることがあります。

そうそう。失敗は大事やで。今日も落語を一席やってきたんやけど、落語のオチの台詞の言葉尻を間違えた。お客さんは分からない部分なんやけどね。何時間も経った今も「もっとこうしたかったな」って反省してる。次は絶対にしないし、そうやって成長すんねん。

インタビュー中、落語にまつわるエピソードも。今は全国ツアーの真っ最中。
学生時代の経験が生きたことを教えてください。

ほとんど全部生きてるよ。たとえば、バイトもそうやね。旅館とかトラックの荷下ろしとかトンカツ屋さんとかいろいろやった。効率が良いなと思って始めたのが旅館のバイト。朝からバイトに入れるから、昼間は学校にいける。そこで、あのねのねの清水さん※と知り合うという、良い出会いがあった。旅館の仕事は、修学旅行生を部屋に案内することもあったから、その頃から「人と話して、関わることが面白いな」と思っていた。今の仕事にもつながってるなと思う。
※「あのねのね」とは、1970年代〜80年代に活躍したフォークデュオ。京都産業大学生の清水国明さんと原田伸郎さんを中心に結成され、当初は笑福亭鶴瓶さんと奥さんを加えた4人のメンバーで活動していた。

笑福亭鶴瓶さんのコミュニケーション術!「自分をさらけ出すと、相手も心を開いてくれる」

初対面の人と仲良くなるコツや、相手とコミュニケーションを取るときに大切にしていることはありますか?

やっぱり礼儀正しくするというのがまず基本。そして、自分を隠さないで、心を開いていくことが大事よね。「自分はこういう人だ」とさらけ出して、自分のことをまずしゃべる。でも「開いてまっせ」と自分のことばかりしゃべらずに、普通に会話しているラリーの中で、自分のことも言うっていうのがコツかな。そうすると、ラリーの中で向こうも興味があるときに入ってきてくれる。

鶴瓶さんの出演されているテレビ番組『A-Studio+』で、そういうシーンをよく見ます!

『A-Studio+』は、毎回事前にゲストのことを僕が徹底的に調べていって、ゲストとトークするという番組なんやけど、本当にいろんな人がゲストにやってくる。タレントさんだけでなく、アスリートや、僕らの世代が聞かないような若手のミュージシャンまで。ミュージシャンだったら、出してる曲を全部聴いていくようにする。そうすると、相手も「こんなに自分のことを調べてきてくれたんだ!」とやっぱり喜んでくれる。するとシャイな相手でも、トークが弾むねん。

真剣に語る笑福亭鶴瓶さん。

そうしてたくさん準備すると、やっぱり視聴率も上がる。数字なんかどうでもいいことやけどね。番組を作ってるスタッフたちも、ゲストとのトークを引き出す僕に期待してくれているわけだから、それに応えたい。自分が認めてもらえることを、一生懸命頑張る。皆に喜んでもらえるとうれしいよね。

鶴瓶さんは、人間関係で嫌になったことはありますか。

ないなぁ。 もしトラブルに巻き込まれたら、誰も挟まず自分が出るようにしてる。その時、自分をよく見せようと思って嘘をつくことは絶対にあかん。逃げずに真っ直ぐ向き合った方が良い。
そして最後は許すことが大事! 許すって、自分を楽にするためにするんやで。若い時って、何かと癇(かん)に障ったり、「あの子ええなぁ」って嫉妬したりする。許すということを心に決めないとずるずると引っ張ってしまうよね。
でも、今嫌なことがあっても、その経験が絶対大人になったら生きてくるよ。何もなくストレートに生きるよりも経験になるから。

左から、学生広報スタッフの米村さん、笑福亭鶴瓶さん、柴田さん。
ありがとうございました!最後に、京都産業大学の学生にメッセージをお願いします。

いつもテレビで見ていた笑福亭鶴瓶さん。実際にお話をしてみるとテレビの世界からそのまま飛び出してきたかのように感じるほど同じ印象。優しく、どんな質問にも丁寧に答えてくださいました。そして、京都産業大学への愛を感じました。これからは私たちが京都産業大学を背負って、私たちの時代の京都産業大学をつくっていきましょう!

Writer
取材をした人

柴田 瑚子さん
現代社会学部3年次
米村 紀章さん
現代社会学部1年次

SNS

SNSでもSagittarius編集部の最新情報を発信しています。 気軽にフォローお願いします!

  • X
  • Instagram