2014年司法試験の結果を受けて

京都産業大学大学院法務研究科 科長 坂東 俊矢

 平成26年司法試験の結果が公表されました。

 本研究科からは3名が合格されました。
 合格者は、本年度修了生から1名、それ以前の修了生では既修から1名、未修から1名とその経歴はさまざまです。合格者の皆さんが、厳しい環境の中で、誠実かつ真摯に努力し、結果を出されたことに、心から敬意を表するとともに、それぞれの目標に向けて自信をもって歩き出してほしいと思います。

 全体の数字を見ると、今回の結果は不十分であり、真摯に反省をしなければなりません。
 本学からの合格者の全員が、これまでの反省を元に改定した新カリキュラムに基づく修了生です。私たちがすべきことは、現在のカリキュラムのもと、院生や修了生に寄り添った少人数教育を徹底する以外にないと確信しています。法科大学院を巡る状況が全国的に極めて厳しいものであるにもかかわらず、昨年,今年と入学志願者が堅調に推移しているのは、それに対する一定の評価の現れであると受け止めております。

 一方、合格に至らなかった修了生に対しては、十分な教育をおこなえなかったものとして、申し訳ない思いでいっぱいです。その進路がいかなるものであれ、本研究科ができるさまざまな支援をこれからも続けますので、一日も早く次の計画を定め、実行に移していただきたいと思います。もちろん、今後も受験される方への支援を継続しますので、ぜひ大学までご連絡いただければと思います。

 私たち京都産業大学法科大学院は、本研究科が目標とする「社会に貢献できる品格を持った法曹」を着実に育てていきたいと考えています。法曹として必要な基礎知識と応用力を段階的に養成する新カリキュラムを誠実に実施することを通して、これからもその社会的使命を果たす努力を継続する所存です。

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