多様な法曹の育成を考えるため、企業などの組織で働く「企業内弁護士」の現状について、さまざまな経歴を経て現在企業で働く若手企業内弁護士（インハウス）のリアルな声を通して紹介するシンポジウムを開催します。

　京都産業大学大学院法務研究科では、京都にある私立大学法科大学院と協力して、日本組織内弁護士協会の主催によるするシンポジウムを開催いたします。
　法科大学院による法曹養成をめぐる状況は厳しいものがあります。しかし、私どもあるいは京都の私立大学法科大学院では、法学教育を通して多様な法曹を育成することが何よりも重要であると考えています。今回のシンポジウムでは、企業の中で頑張る若手弁護士のリアルを、弁護士に語っていただきます。その中で、大学や法科大学院での法学教育の可能性について考えたいと思っています。
　法曹養成制度や法学教育の未来を考える上での現場からの積極的な情報を提示すことができる機会だと自負しております。ご多忙な中、恐縮ですが、ぜひ短時間でもご参加いただければと思い、ご案内させていただく次第です。
　また、私どもは、6月28日（土）には、法科大学院制度10周年であることを受けて「法曹と法学教育の未来を語る」と題するシンポジウムを京都駅前のキャンパスプラザ京都で開催する準備をしています。このシンポは、別の企画を準備中の同志社大学法科大学院を除く、京都の3つの私立大学法科大学院で開催をする予定です。詳細が決まり次第、ご案内いたします。

京都産業大学大学院法務研究科長
坂東俊矢