准教授 田中 宏喜(タナカ ヒロキ)

担当する領域科目名 脳視覚情報処理
研究テーマ 脳の視覚情報表現に関する研究
取得学位 大阪大学博士(理学)
研究分野を表すキーワード 脳科学、視覚情報処理、視覚工学
研究室電話番号 非公開
e-mail 田中 宏喜のメールアドレス

研究の概要

 人間が物を見て、認識する能力は、最新のコンピュータでも及ばない非常に優れたものです。この優れた情報処理が、どのような脳の仕組みで実現されているのかを様々な手法で研究しています。まず、脳で視覚情報が最初に処理される初期視覚野に焦点を当て、目に映った画像がそこでどのように表現され、動き、奥行き、形、テクスチャーなどの視覚特徴が伝達されるのか生理学的に調べています。また、人がこれらの視覚特徴をどのように知覚するのかを詳細に調べる研究も行っています。そして、これらの研究を通して理解した脳の仕組みを数理モデル化することにより、コンピュータビジョンにつなげていくことにも取り組んでいます。
 最近では、視覚補綴のための新規人工視覚システムの開発にも取り組んでいます。とくに、脳視覚野を新型の高密度平面電極で刺激することで光覚を生じさせる生理的基盤の研究を行っています。

過去3か年の主な論文、著書など

  1. 清水駿・井上真一・田中宏喜. V1野空間周波数チューニングのダイナミクスとその構造. 信学技報 vol. 116, no. 264, 13-18 (2016).
  2. 芝田賢, 田中宏喜. ハイブリッド型視差検出器を入力とする3層ニューラルネットワークによる両眼視差の識別. 信学技報vol 115, no.514, NC2015-89. pp. 113-117 (2016)
  3. 田中宏喜. V1野における異なる時間スケールの同期 : 多点電極アレイを用いた計測結果を中心に. 日本神経回路学会誌Vol 22, no4 pp.181-188 (2015)
  4. 田中宏喜, 田村弘, 大澤五住. ネコ17野・18野における神経同期発火の空間構造. 信学技報vol 115, no.111, NC2015-1, pp. 21-26 (2015)
  5. Sasaki K, Kimura R, Ninomiya T ,Tanaka H, et al. Supranormal orientation selectivity of visual neurons in orientation-restricted animals. Sci. Rep. 5:16712- (2015).
  6. Tanaka H, Tamura H, Ohzawa I. Spatial range and laminar structures of neuronal correlations in the cat primary visual cortex. Journal of Neurophysiology 112(3) 705-718 (2014).
  7. 田中宏喜(分担翻訳)「カンデル,神経科学の原理 第5版」メディカル・サイエンス・インターナショナル (2014)
  8. 亀田 成司,林田 祐樹,田中 宏喜,八木 哲也. 高インピーダンス神経電極用多チャンネル電流刺激チップの開発. 計測自動制御学会論文集 50(8) 594-601 (2014)
  9. 竹内浩造,林田祐樹,石川直裕,田中宏喜,Tamas Fehervari,岡崎祐香,八木哲也.マウス視覚野V1電気刺激に惹起される応答の領野内および領野間伝播特性. 電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス 113(499) 7-12 (2014)
  10. Hayashida Y, Takeuchi K, Ishikawa N, Okazaki Y, Fehevari T, Tanaka H, and Yagi, T. Voltage-Sensitive Dye Imaging of the Visual cortices responding to electrical pulses at different intervals in mice in vivo. The 36th international conference of the IEEE engineering in medicine and biological society (EMBC) 402-405 (2014)
  11. 田中宏喜(分担執筆)「岩波生物学事典第5版」岩波書店 (2013)
  12. 大澤五住,佐々木耕太,田中宏喜「視覚質感に関わる情報抽出」生体の科学 63(4)276-283 医学書院(2012)
  13. 田中宏喜 理化学研究所 脳科学辞典(online)「受容野」,「視差エネルギーモデル」(2012)

過去3か年の教員および院生の活動記録(学会および研究会などでの発表)

  1. 田中宏喜、井上真一、本谷健太. ネコV1野における集団活動とフラッシュサイン波刺激にたいする細胞応答タイミングの関係. 日本神経科学学会 2017. 7(千葉)
  2. 北村旭、田中宏喜. 輪郭順応によるテクスチャー・フィリングインのメカニズムの研究. 日本視覚学会 2017. 1. 東京
  3. 田中宏喜, 大澤五住. ネコ第一次視覚野の局所領域における空間周波数チューニングダイナミクスの多様性. 日本神経科学学会 2016,7横浜
  4. Tanaka H, Tamura H, and Ohzawa I. Vertical and horizontal structures of neuronal correlations in the cat primary visual cortex. Society for Neuroscience. Poster 52.91. 2015. 10. Chicago.
  5. 田中宏喜, 田村弘, 大澤五住.ネコV1野における時間スケールの異なる神経活動相関の層構造, 日本神経科学学会 2015,7 神戸
  6. 竹内浩造, 林田祐樹, 石川直裕, 田中宏喜, Tamas Fehervari, 岡崎祐香, 八木哲也. マウス視覚野V1電気刺激に惹起される応答の領野内および領野間伝播特性. 第17回視覚科学フォーラム 2013.9 立命館大
  7. Kameda S, Hayashida Y, Tanaka H, Akita D, Iwata A, Yagi T. A Multi-channel Current Stimulator Chip Intended for a Visual Cortical Implant. Conference: 35th Annual International IEEE EMBS Conference Osaka 2013.7
  8. 亀田成司, 林田祐樹, 田中宏喜, 秋田大, 八木哲也. 視覚野刺激型人工視覚のための多点電流刺激VLSIの開発. 日本神経科学 2013.6 京都
  9. 田中宏喜, 石川直裕,竹内浩造,Tamas Fehervari,林田祐樹,八木哲也. 皮質電気刺激パルストレインの分節化による神経活動の維持効果. 電気学会. 電気情報システム部門大会. 2012. 9 (弘前)
  10. 亀田成司,林田祐樹,田中宏喜,岩田穆,八木哲也. 人工視覚のためのマイクロユニバーサルバイオデバイスの開発. 電気学会. 電気情報システム部門大会 2012.9 (弘前)
  11. 田中宏喜, 石川直裕,竹内浩造,Tamas Fehervari,林田祐樹,八木哲也. 高周波トレインを用いた皮質微小電気刺激の応答局在性と人工視覚に向けた消費電力低減化. 第16回視覚科学フォーラム 2012.8 (埼玉医大).

特記事項

電子情報通信学会ニューロコンピューティング研究会幹事

PAGE TOP